パフューム ある人殺しの物語のレビュー・感想・評価
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究極の媚薬
官能的な作品
リアルな感じは良かったが…
嗅覚が鋭い主人公…なぜだかデカワンコを思い出した。
デカワンコは犯人逮捕に役立てている。
しかしジャンはその嗅覚を犯罪へ発展させる…
女性の素晴らしい匂いを保存するために無差別殺人を繰り返す姿はまるでスウィーニートッドのよう…
ただローラを殺してほしくなかったな。その点に関してくやまれる。
あと最後は何なんだ! 罪を犯していたんだから落とし前はつけてほしかった。
それに加えてジャンの死に方にも疑問がある。
賛否両論あるのがすごく分かる。如何わしいしグロい。 まず18世紀の...
衝撃的
自分がどんなに恐ろしいことをしているのかわかっていない。ある意味純粋なんだと思う。
目的の為には手段を選ばない。そこまでして作りたいあの女性の香りはいったいどれ程良い香りだったのか。殺意に満ちあふれた大勢の人を一瞬で虜にするあの香水は、いったいどんなものだったのか。
想像もできない。
ものすごい撮影現場だったと思う。
濃厚
偏執狂の話かと思ったら
総合:55点
ストーリー: 55
キャスト: 60
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 70
天才と狂人は紙一重。あまりに究極を追求するあまりに、他人の命をはじめとしてあらゆるものの価値観がおざなりになる。自分の理想を追求するためには全てを犠牲にすることも厭わない偏執狂。そんな頭のねじのとんでしまった倒錯者の話かなと最初は思った。女の皮を剥いで集めていた「羊たちの沈黙」の、犯人側から見た映画なのかと思えた。
それはそれで主題としては良かったのだが、最後の展開は何なんだろう。そもそも香りは女から取り出したのだから、じゃあ香水なんかなくてもその女自身が集まれば同じことが出来たはず?でも実際にそんなことは起きない。それにそのような香水が、村に住んでいただけの普通の女たちから抽出できちゃうのかな。最後の展開がなければもうちょっと楽しめたのだが、香りに何でも出来る圧倒的な力があると言われても、到底納得など出来ないのでした。
どうせここまでやるのならそんな都合の良い魔法のような話ではなく、人の心の闇を中心に据えた倒錯的な方向に突っ走れば良かったのに。
途中まではよかったんだけどなぁ..
途中までの世界観とかストーリーは結構好きだったのに処刑台あたりからはう~ん...って感じになって残念。
コンセプトはまぁわかるけどやっぱり微妙かなぁ。
結局愛を知る
結局彼は何者であったのか
これはなかなか…予想以上。
見応えがあった。飽きない。
お話として、物語としてよく完結ている。最初に主人公の嗅覚のお話、次には求める香りを見つけ人を殺し、香りの保存方法を発見、美しい少女に手をかけ続け、完成した香水とともに主人公は消える。美しい映画だった。汚いシーンや気持ちの悪いシーンですら美しい。
嗅覚がテーマであり、肉体的な接触がなくとも官能的に見えてしまう。主人公はただ嗅覚にのみ執着し、人を殺す事に対し違和感を覚えず、罪は知らぬ間に積み重なっていくが、その眼の異様な輝きは変わらない。
何が一番美しいかといえば、完全に主人公だろう。あまりにも無垢。人の常識を超えた行為を黙々と続けていくが、その影はあまりにも美しい。この主人公の不思議な性質が物語を面白くする。
そんな特殊な力を持つ主人公は、最後は「愛」の前に敗北する。あんなに嗅覚にこだわっていた彼が、愛?この完結の仕方に、私は、ちょっと納得がいかないのだが…。色んな解釈の仕方があるのだろう。
「自分の欲求にのみ正直だった男がやっと愛に目覚めた」のかもしれない
「欲求は愛だった」のかもしれない。
「結局人間なんてそんなもんで神の力を得ようとも陳腐な結末がお似合い」なのかもしれない。
どんな見せ方をしたかったのかはわからない。けど、私には、主人公が普通の人間になってしまったのがなんだか退屈だった。
最後に、アランリックマンが主人公にひざまずくシーンがとても印象的だった。主人公はなんとも不思議な目で彼を見ている。聴衆は主人公ではなく、香水のついたハンカチを追う。
主人公にあんなに執着していた男すら平伏すのだ。結局、主人公は「自分」を「自分」として見られる事がなかった。
「結局自分は何者でもなかった。」
語られずとも伝わって来る物語、映像の作り方。ぞっとする裏側に主人公の心理が沢山つまっていたと思う。
まとまっていた。
ずっと見たかった作品で難しい題材ながら、まとまっていたという印象。
最後まで映像が美しく、好き嫌いが分かれるかもしれないが、映画好きなら見てほしい。
香りという目に見えないものを、違和感なくかつ鮮やかに映し出しており、場面のつなぎ部分も自然で、画面に吸い込まれるようだった。
最後には、主人公に香水を完成させてほしいという気持ちにもなってしまいい、ラストシーンまでの流れは圧巻でした。大勢の乱交シーンは美しいエロさと言ったらいいのか、エロくなりすぎていなかった。主人公が最後に気付いた愛されるラスト等グロさもいきすぎず、全編通して気分を悪くさせなかった。
主人公と関わる欲望に満ちたもの皆が亡くなる、ブラックなとこもさらっといれるところは面白かった。舞台がパリな所も。
今まで感じたことのない不思議な気持ち
好みは別れるかと思いますが、私は大好きな作品です。
好き、というより強ーい引力に吸い寄せられるように異様に惹かれるという表現の方がしっくりくるかも。
まさしく香りみたいに強烈に記憶に残るというか1回観ただけで忘れられなくなる印象深いお話です。
また観たいとは思わないのにお気に入りの映画の1本になるというのもこの作品だけかも。
とにかく色々初体験でした。
色んな映画を観てきたという人には特に観てほしいです。
まず映像で「香り」に焦点を当てる発想とそれを形にしたこと、
そして発想負けになってない高い完成度には映画の新しい可能性を見た気がします。
“臭い”から“匂い”までまるで画面から伝わってくるようでした。
ありとあらゆる記憶を呼び覚ます香りの凄さを初めてまじまじと考えました。
終わった後には目を閉じて空気の匂いに神経を研ぎ澄ましてみたり、自分の体を主人公みたいにこれでもかというくらい嗅いでしまいましたw
普段の無意識を意識するのって面白いです。
なんといっても終始芸術的。
エロもグロも下品なラインは絶対に超えずその映像美には最後まで圧巻されっぱなしでした。
この作品の最大の魅力はまるでずっと美術館にいるかのように美しいこと。
空をみて綺麗とか花をみて綺麗とかの類じゃなくて、もっと生々しい美しさ。
暗くて怖くて不気味で(本筋に関係なく主人公の関係者が当たり前のように亡くなるのなんて特に悪趣味)、でも美しい。
連続殺人犯のお話なのに、途中からは主人公がどうか無事に13人あやめられるようにと祈るような気持ちになるっていう
普通ならありえない思考にすら陥って自分でもその初めての感じにびっくりしてしまいました。
それほど映画が進むにつれ主人公同様あの香りへの興味が抑えられないようになるのです。
そして冒頭シーンへ繋がると思っていた予想をいい意味で裏切られ、問題の700人乱交シーン。
撮影現場の様子が気になりますw
そこでも全くエッチなエロじゃなくてただただ官能的な美しさ。
そこで愛も善悪も教えられることなく大人になった主人公は初めて自分の中の気持ちに気付いて涙。
本能、本質、教育、愛情、いろんなことを考えさせられる涙でした。
そしてグロくも主人公にとっては償いであり最大の幸せなのかもしれないこれまた問題のラスト。
私はあの終わり方とってもいいと思います。
主人公を食した人たちやあの1摘が落ちたパリの街のその後(現実でもあの腐敗した町が今ではファッションの都)が気になる余韻も相まって深ーい呼吸をしてしまいました。
あの伝説の香水、すごく怖いけどすっごく嗅いでみたい。。
ベン・ウィショーの演技が素晴らしかったです。
怖い童話
官能的で微熱を持つような
匂いを感じる映像美
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