真珠の耳飾りの少女のレビュー・感想・評価
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スカーレットヨハンソンが美しすぎる
不思議な雰囲気に引き込まれて2時間が早く感じた。
気持ちをあまり喋らないながらも少しの表情から感情を読み取ってかんがえるのがたのしい!
まるでフェルメールの絵画が動きだしたかのような映像。この映像美だけ...
まるでフェルメールの絵画が動きだしたかのような映像。この映像美だけでも十分見る価値がある。一枚の絵画から物語が溢れ出してくる感じがすごくわくわくする。フェルメールの絵画は想像をかき立てるので、制作する立場でも相当楽しかったのではないかと思われる。
個人的にはフェルメールはもっと浮世離れしたイメージを持っていたので、若干色気がありすぎる気がした。けれども、夢を壊すほどではなく許容範囲だったのは、コリンファースの品の良さが成せる技かなと思う。
とても繊細で芸術的な映画
とても繊細で芸術的な映画です。
セリフが少ないため観客はかなり注意深く観ていないとこの映画の面白さについていけないかもしれません。
スカーレット・ヨハンソンとコリン・ファースの表情で語る感情表現の演技は素晴らしかったです。
そして一番の見どころはフェルメールも惚れ込んだ主人公のグリートの天才的な芸術センスが垣間見えるところ。色彩を考えた切った野菜の並べ方の配置や、窓拭きの際に光量の変化を気にしたこと、雲の色の表現、フェルメールの絵の構図が気になり掃除の時にアトリエの椅子の位置を変えたところなど至るところに表現されているところが面白かったです。
純真無垢
売らなきゃいけない。という欲ではなく
着飾らなくても取り繕わなくても
真珠の脇役ではない彼女本来の美しさが
画家の魂を掻き立てられ
そんな物語がひたすら美しかった。
絵画の繊細さすら色気を感じる。
見てはいけないものを見てしまったような
少女の純粋さが色気にも捉えられるのは
演技力の凄さを実感したし
スカヨハ以外の役は想像できない。
心まで描くの…
本作のモチーフとなったフェルメールのかの名画については、それなりの予備知識はあったものの、ここまで人の心をミステリアスに暴く映画に仕上げたピーター・ウェーバー監督の腕前がもう只者でない。これが初監督作品だというからなお驚きだ。
絵画のように完璧に構築された構図といい、スカーレット・ヨハンソンの抑制の効いた、ニュアンスで表現する演技の演出といい、キリアン・マーフィーの全くストーリーに絡まない粗末な扱い方といい(笑)、破格の力量をあますところなく表したデビュー作である。
その後、『ハンニバル・ライジング』くらいしか話題となった作品がないが、やはり作中のフェルメール同様に完璧主義なのだろうか。寡作なのが気になるところである。
グリートが初めて制作途中の絵を見せられて、ひどく動揺しながら「心まで描くの」と絶句するシーンは、芸術を生きるよすがとして選択した者の業の深さを感じさせて身震いさせられた。
その絵を一目見た瞬間に、夫の真意を知って「汚らわしい」と吐き捨てる奥方の気持ちがよく分かる。自分がモデルとして選ばれようのない主題であることが一目瞭然だからだ。
真実は必ずしも人を幸せにするとは限らないというのは、こういうことなのだろう。
絵画を主題にした映画の中では最高峰
フェルメールの三十数点の作品から導き出された物語が素晴らしい
もちろん物語の全てがフィクションです
しかし彼の作品の登場人物が、その作品から見て取れる人となりとその人物背景が、説得力を持ったキャラクターとして実体化して映像の中で生命を得て、まるでジグソーパズルが完成したような物語を紡いでいます
もちろん真珠の耳飾りの少女のモデルとなるグリード役のスカーレット・ヨハンソンの白い美しさ、佇まいの似方は凄まじいほど
牛乳を注ぐ女のモデルの先輩メイド役も絵から抜け出たかのように体格、性格、立ち振舞い、言動
何もかもそのものです
いけすかない奥様役も真珠の首飾りの女そのものです
絵から伝わる彼女の人格がそのまま実体化しています
そしてワイングラスを持つ娘にワインをすすめる男も登場するのですが、まさに絵の意味が説く通りの行動や言動をします
そしてワイングラスを持つ娘の方は登場しませんが、彼女のこの先の運命も語られるのです
役者の似ていることは正に驚嘆するレベルです
フェルメールの絵画好きなら、作品の舞台となるアトリエ、その窓、机に掛けられたクロス、床の市松模様のタイル
それらが彼の作品と同じような光線の中で映像として写し出されたならば、それだけで感激せざるを得ません
さらには彼の作品製作の秘密兵器カメラ・オブスクラまで登場するのです
フェルメールの最大の特徴であるウルトラマリンブルーについても、それを購入し調合するシーンや、その色のターバンが登場するシーンがあったりとポイントをしっかり押さえています
(字幕が単に群青となっているのは残念な限りですが)
そして真珠の耳飾りに焦点を当てたエピソードを軸にクライマックスを迎えます
文字こそ読めないものの、光の中のいくつもの色を理解するグリードとフェルメールの間の芸術を介しての心の共振が、二人の手が触れるか触れないかのシーンで表現されます
そしてピアスの穴を耳に開けるシーンの官能さはどうでしょう
ピアスのシーンは処女の破瓜と出血の暗喩そのものではないでしょうか?
それゆえに彼女はすぐにピーターのところに走って抱かれたのだと思います
運河沿いの肉屋や肉屋の息子ピーターが飲んで遊んでいた居酒屋などの街並みのセットや美術も素晴らしいものがあります
フェルメールの家やアトリエだけでなく、17世紀のオランダの街デルフトを完全に再現してくれています
時代は1世紀ほど遡りますが、ブリューゲルやヒエロニムス・ボスの作品に見ること出来るのその時代の街の光景と市井の空気感が映画の中にあります
絵画を主題にした映画の中では最高峰と言える作品だと思います
2018年~2019年のフェルメール展ではこの真珠の耳飾りの少女は見ることは叶いませんが、本作を観て気分を盛り上げてから展覧会に行ってみてはいかがでしょうか
もしかしたら絵画の登場人物が貴方に話しかけ、新しい物語を紡ぎだすかも知れません
Not inside me. マスターピース誕生秘話
1人で勝手に「スカヨハ強化月間」の第三回は「真珠の耳飾りの少女」です。言わずと知れたフェルメールのマスターピースの制作秘話。フェルメールの作品は何点か観たことあるのですが、最近上野であった「フェルメール展」に行きそびれたので、代わりに本作を観賞しました。
その43年の生涯でたった36点程しか作品を残してないフェルメールの多分一番有名な「真珠の耳飾りの少女」が制作されるまでを綴った映画です。フェルメールの作品って言うなれば派手さは無くてもとても引き込まれるんですよね。で、本作も全体的に物静かな作品なのですが、17世紀当時の雰囲気が良く出ていて引き込まれる物がありました。
確かに「真珠の耳飾りの少女」ってフェルメールの中ではちょっと異色なんですよね。で、その作品に秘められたストーリーを想像力豊かに描いています。このストーリーだったら異色になっているのも納得というか、そんな感じの落とし所です。作品にカメラ・オブスクラを使ってる所とか知ってる人にはニヤニヤポイントですね。
当時20前後のスカヨハの透き通るような白い肌が美しいですね。手がスゴく荒れてたのが使用人というポジションをリアルに現してました。コリン・フェースが若くってビックリ!そりゃ15年も前なら若いか。スカヨハと良い感じになる肉屋の青年がキリアン・マーフィー!こんな所にも出ていたんですね。
ストーリー的に仕方ないにせよスカヨハはずっと少し困った表情でした。それでも絵のモデルになった時のハッとするような美しさ。将来的に実物を観れる機会があるかどうかは分かりませんが、きっと「真珠の耳飾りの少女」を観ればスカヨハを思い出す事間違いないですね。
フェルメールがコリン
久しぶりの再視聴。フェルメール役はコリンだったんですね!若くてセクシーです。
とにかくスカーレットが透き通るような白い肌で美しい!純潔さが溢れ出ています。
肖像画の真珠の耳飾りの少女そのまんまです。
何と言ってもフェルメールブルーがとても綺麗。
ストーリーも美しく描かれており、まあ意地悪されたりしますが、ラストのが贈り物の包み紙がまたブルーとイエローで終始美しかったです。
絵画の世界
ひとつの絵からインスパイアされた作品。画家のフェルメールと絵のモデルの召し使いの少女の、なんとももどかしい関係。
このスカーレット・ヨハンソンの透明感のあるシンプルな美しさは、まさにこの絵のイメージにピッタリ。世界観はとても素敵。
ただ、凝り固まりすぎて動きがないかな…。時代背景や役柄上、敢えてだと思うけど。主人公の彼女が笑うシーンはほとんどなく、泣く時も怒る時も静か。ラストもなんとも。。。まぁ好みの問題だろう。
映画館でみたかったな
鑑賞前にはもっと芸術家のエゴみたいなのにふりまわされちゃう話かと思っていましたが、芸術家のリアルな苦悩がバックに描かれていたりしておもしろく楽しめました。
スカーレット・ヨハンソンの美しさや映画全体の雰囲気を映画館で堪能したかったなと思いました。
最後の修羅場での二人の間の空気がなんとも切ないです
恋愛とは違う二人の関係がにじみ出ていて心に残りました。
色や光、時間の流れ方が穏やか。 スカーレット・ヨハンソンの役柄とそ...
色や光、時間の流れ方が穏やか。
スカーレット・ヨハンソンの役柄とそれに伴う衣装が控えめなのが、かえって彼女の艶っぽさを引き出したように見えた。
映像、音、キャストの演技が絶妙な美しさを醸し出す
これほど官能的で美しいと思える作品は初めてでして、感動の一言。
なんともエロティックな、手が触れるシーンがお気に入りです。
妻役の女優のラストの演技も圧巻。
これは素晴らしい。
心に残る作品
内容が面白いとか感動した訳ではなく、フェルメールや有名な画家が描く背景が映画になっているので、不思議な気持ちになれます
映画は見直す事は少ないのですが、この映画は繰り返して鑑賞してしまいました
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