「唇の赤が本物よりも赤い様な気がした。」真珠の耳飾りの少女 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
唇の赤が本物よりも赤い様な気がした。
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大塚国際美術館へ、この絵を見に行った。さて、この映画の最後で、この絵の完成した姿を再現するが、唇の赤が本物よりも赤い様な気がした。もっとも、僕が今回見た絵もレプリカなわけだから、比較は出来ない。だから、色々な印刷物を併せて比較しての感想である。また、
ラピスラズリの青を強調するキリスト教的な主題にした方が、神秘的だったような気がする。そして、
他のフリュメールの絵と比べて、この絵は生活感が感じられないと思った。つまり、唇の赤もターバンの青もピアスの輝きも温度が感じられない。だから、少女の心が、この絵から感じられない。
勿論、美しい絵ではあるが、この絵がフリュメールの中で一番の傑作とは僕はどうしても思えなかった。
だから、日本にやって来た時も鑑賞しには行かなかった。
それから、数年後の今日(2023年10月4日)見に行かなかった事をくやみ、大塚国際美術館にレプリカを見に来た。でも、残念ながら、僕の気持ちは変わらなかった。
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