劇場公開日 2006年9月16日

「Amazonレビューを転載します」パビリオン山椒魚 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0Amazonレビューを転載します

2024年5月25日
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2024年のいまは、全く記憶にない作品です。当然下記の感想の理由も忘れています。

三回連続して観てようやく筋がわかった
2008年7月5日に日本でレビュー済み

希有な作品。「ピストルオペラ」「カポネ大いに泣く」等のはじけた鈴木清順作品に最も似ている。レビューの指摘にあるように「小劇場」的なノリのぶっとんだ、荒々しい展開で、作品の外見に惑わされ筋を見失うおそれはある。

自分は「リンダリンダリンダ」のあと「空中庭園」と「サウスバウンド」を続けて観たあとに本作品を観たので、オダギリジョーが豊川悦司にかぶり、香椎が小泉今日子や鈴木杏にだぶって感じられた。「パビリオン山椒魚」もまた、家族映画なのである。

演出の技巧はもうひとつ至らない点はあるにせよ、邦画のジョニー・デップ、オダギリジョーの演技や不可解なメタファー「150歳の山椒魚」には注目すべき点は多いにあると思う。

要は、天才レントゲン技師が、崩壊しそうな一家をレントゲンしちゃうみたいなことだと思う。謎はいくつも残る。4姉妹の母がそれぞれ誰であるか?タイトルの老いた山椒魚は本物だったのか?一族を追い出された高田純次は何して暮らしてるのか?山椒魚の警備員はあんなにテキトーで務まるのか?日本に山賊はまだいたのか?等々。

幼稚さ(無邪気さ)と勢いだけで作られたとは思えない不思議な作品。しかしまだ日本映画にこのような無茶ができる元気があることに、いや、新しい才能を生み出す素地があることに喜びを感じました。
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akkie246