「林原さんの声、素敵ですね。」パプリカ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
林原さんの声、素敵ですね。
他人の夢に侵入するシステムを奪ったテロリストに、パプリカが挑む物語。
アニメ界の巨匠今監督の秀作です。
パーフェクトブルーでも見られた、虚実が入り乱れる世界観が印象的な作品です。
ただ、精神の奥深くまで分け入ってしまい、観る方も疲弊してしまったパーフェクトブルーと比較すると、観易い作品に落ち着いたように見えます。但し、インパクトはその分薄れてしまいましたけど・・・
この作品では、主役のパプリカ(千葉)が魅力に尽きます。活動的で、優しく包容力のあるパプリカ。反して、現実の千葉は冷静沈着で、冷徹にすら思える立ち居振る舞い。その冷徹な千葉から恋心を聴けるラストは、意外性もあって秀逸でした。
二人の違う女性を演じ分けた林原さんの演技力にも脱帽ですし、俳優江守さんの演技も見事でした。ただ、古谷徹はミスキャストのように思います。あのキャラクターに格好良い古谷さんの声を当ててはだめでしょう。
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