「20年前の高評価映画「誰も知らない」を観た感想」誰も知らない Akiraさんの映画レビュー(感想・評価)
20年前の高評価映画「誰も知らない」を観た感想
日本に来てまだ2年ちょっとだけど、日本人に一言でラベルをつけるなら、「体面」かなと思う。たとえ服がちょっとだらしなくても、基本的な礼儀はしっかり守るし、生活が厳しくても、心の平和を保って、周りに怒りをぶつけたりしない。日本人がお互いのプライバシーを尊重する人間関係は、中国人から見るとたまに冷たく感じることもあるけど。論理的におかしいこととか、常識外れなことがない限り、日本人を怒らせるのは難しい気がする。これが、「嘘ばかりの国」から来た僕が日本を好きな理由の一つかな。
もう一つのラベルを付けるとすれば、「静か」かな。映画の中の子供たちを見て、すごいなと思う。何も持っていないのに、不満を言ったり、恨んだりしないんだ。食べ物も飲み物もない環境の中で、静かに成長していく。シンプルなおもちゃで喜ぶし、タンポポを追いかけて大笑いする。友達も作りやすくて、嫌いなことでも友達のためにする。友達を失っても、自分から関係を修復しようとする。何も持ってないけど、実はすごく大切なものを持っている。大人になった私たちにはもうないものを持っているからだ。あの純粋さや義理、勇気、いつから失ってしまったんだろうね?誰も知らないけど。
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