「何が何だか」地獄の門 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
何が何だか
ゾンビといえばロメロかフルチかっていうほど有名な監督、ルチオ・フルチによる作品。
第一印象、とっ散らかってやがる…。ストーリーがあっちこっち行ったり来たりで、何視点で観れば良いのかよくわかりません。よくわからないままストーリーは進んでいくのですが、説明不足に描写不足で終始「?」を頭の上に浮かべつつ鑑賞する羽目になります。
そして何より大事なこと。ゾンビ映画なのに怖くない。なぜ怖くないのか。音楽のせいです。これは自信を持って断言します。音楽が緊張感を薄めて恐怖を削いでしまっているのです。各場面に合った音楽を添えるべきところ、同じ曲の使い回し。しかも怖くないやつ。せっかくのグロシーンで「あ、またこの音楽流すのね…」と冷めてしまいました。映画における音楽って本当に大事。それと、耳障りな「ボェー!」って謎の音、しつこい!
グロ描写だけに焦点を当てればなかなか見応えはあります。ゾンビが人間の後頭部を脳みそごと握りつぶしたり、こめかみドリルとかは良かったです。あと、地下へ降りてからの展開はおどろおどろしい雰囲気満点で非常に良かったです。ただ…やっぱり音楽が気になる…😢
とっ散らかった脚本、ワンパターン且つ淡白な音楽、耳障りな謎の音の数々…。グロ描写と終盤の展開が良かっただけに、それらの点が悔やまれる惜しい作品でした。
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吹雪まんじゅうさんのコメント
2024年9月8日
黒黒さん、コメントありがとうございます!
この作品、終盤のシーンは本当に秀逸で繰り返し見ているのですが…そこに至るまでがちょっとハマらなかったですね…😅「サンゲリア」気になってたので絶対観ます!