劇場公開日 2025年3月7日

バッドランズのレビュー・感想・評価

全27件中、1~20件目を表示

4.5若さと愚かさと底なしの虚無

2025年3月31日
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村山章

3.5刹那的で絶妙なバランス

2025年3月27日
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それほど楽しそうでもなく、飄々と淡々と躊躇なく人を殺していく。悲壮感もなく高揚感もなく、ほかにすることがないから、みたいなテンションで。
帰還兵らしいことをあとから知って、ちょっと納得しました。
移送されるときに、地元の警察官たちとともだちみたいに挨拶したり、「幸運を祈る」みたいなことをいわれてて、愛されキャラにもほどがあると思いました。

ものすごく顔がきれいなうえ、粗野だけどどこか上品で存在感があるマーティン・シーンがとてもよいです。

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kikisava

3.0目的なんてないものね

2025年3月26日
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鑑賞方法:映画館

男女の犯罪逃避行物てわりとありますが、
これはなんていうか、
とてつもなく虚無を感じるというか。
特に女子の方に主体性が無くて
感情もみえなくて、
でも嫌でもないし、でも逃げるし、でも悪い事は良くないよね。と。
彼氏が行こうというから行く、
親にこれを習えといわれるから習う。

唯一彼女が自分の意思を示したのは
最後かな。
でもそれでも感傷にひたるわけでも
悲観するわけでも、安堵するわけでもなく。

彼氏は彼氏でほんとその場限りの行動で生きてる感じ。

2人の感情があまり見えない作品だった。

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えみんこ

3.5キットは朝鮮帰還兵だけれど明らかにベトナム戦争を意識して作られたのだろう

2025年3月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

知的

1973年製作のリバイバルで日本初公開。1958年に実際にアメリカで起きた若者が連続殺人を犯す事件をベースにしていてハーバード大学哲学科を首席で卒業したテレンス・マリックの初監督作品である。後に「地獄の黙示録」のウィラード大尉役でブレイクするマーティン・シーンがゴミ収集員をしていて見染めた15歳の少女の父親を撃ち殺し、二人で逃げながら2か月間でさらに10人を殺す「ジェームズ・ディーンに似た殺人犯」役で主演しており、日本では「地獄の黙示録」のヒットにあやかり「地獄の逃避行」という邦題でテレビ放送されたそうだ。驚いたのは私が映画にはまる原点にして1976年キネ旬1位となった「青春の殺人者」との類似である。千葉県での実話をベースに父親を殺して店に火を点けて逃げる順とケイ子がこの二人に重なり、しかも長谷川和彦は「ジェームズ・ディーンをやらないか?」と言って水谷豊を口説いたという話は有名なので暗闇に燃えるホリーの家を観ながら「パクリ疑惑」がどんどん膨らんだ。一緒に観た友人が指摘したように主人公は朝鮮戦争の帰還兵らしいのだが、その説明(というか言い訳)を一切せず劇中キットがホリーに「アイスキャンデー食う?韓国にこういうのがあったよ」と尋ねる一言にとどめているのがいさぎよい。人殺しが当たり前になる戦場より帰還後のフラッシュバックに襲われる平穏が辛いであろうことは想像に難くない。今回の鑑賞を前に名作「天国の日々」も配信で見たのだけれど、やはり少女のモノローグで進行させるのがテレンス・マリックの持ち味か。隠れて付き合っていた罰にホリーの愛犬を撃ち殺す親父があまりにひどくその後の二人の行動を受け入れやすくしている脚本が上手い。

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たあちゃん

3.0地獄の逃避行 はちょっと違いますね

2025年3月24日
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「テレンス・マリックの幻の名作」とか「天国の日々の序章」とか言われていて期待したんですが、なんともフワフワした感覚で、やや間延びした印象が否めなかったです。

アメリカンニューシネマの諸作とも一線を画しているようでもあり、その辺りがマリック的と言えるかもしれませんが。。。

ただホリーの父親や昔の仕事仲間が、道端に転がってた犬や牧場で息絶え絶えだった牛と同じ扱いなのは、ちょっとさすがにねえ。

シシー・スペイセク 独特の表情がとてもよかったです。後に結婚するジャック・フィスク(本作の美術監督)との出会いの作品でもあります。

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sugar bread

3.5【”俺たちに明日はない、若きテレンス・マリックバージョン。”特に意味もなく虚無的に生き、人殺しを続ける青年と、彼にボンヤリとついて行く少女の姿を、牧歌的な雰囲気の漂う中、描いた作品。】

2025年3月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

■1959年、サウスダコタ州の閉塞感溢れる小さな町。
 15才のホリー(シシー・スペイセク)は、ある日、ゴミ収集作業員の青年キット(マーティン・シーン)と出会い、恋に落ちる。
 が、交際を許さないホリーの父(ウォーレン・オーツ)をキットが射殺した日から、ふたりの逃避行が始まった。ツリーハウスで気ままに暮らし、金が無くなれば大邸宅に押し入り、銃を撃ち話し、次々と人を殺していくキットの姿を、ホリーはボンヤリと見つめていた。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ハッキリ言って、トンデモナイ話なのだが、作品全体に漂う牧歌的な雰囲気が不思議な作品である。
 ホリーは、キットが凄い好きというわけではないが、彼がジェームス・ディーンに似ているという理由で惹かれて行くのである。
 そういわれると、マーティン・シーンの端正な顔つきが、ジェームス・ディーンに被・・らない・・。けれども、この作品の魅力は矢張りマーティン・シーンと、そばかすだらけのシシー・スペイセクに尽きる気がする。

・キットは次々に人を銃で殺害していくが、そこには悲壮感はない。まるで彼が首になった清掃員がゴミを清掃車にポイポイ入れるように、殺して行く。
 ホリーも、父親が射殺されても取り乱す様子はない。

・追いかける警察側も、何だかノンビリしている。懸賞金を掛けたりするが、3人の懸賞金ハンターは、アッサリとキットに射殺される。
 因みに、キットは後ろからでも、何の躊躇もせずに撃つのである。

<キットが、警察に捕まる時も、アッサリしている。そして、相変わらずホリーは手錠を嵌められても、涙を見せずにボンヤリと立っている。
 キットは、電気椅子で処刑された事が告げられるのみである。
 今作は何だか、”バッドランズ”というよりは、”バッドドリームランズ”とでも名付けたくなるような、牧歌的な雰囲気が不思議な作品である。>

<2025年3月23日 刈谷日劇にて観賞>

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NOBU

2.5こんなのロードムービーじゃない

2025年3月22日
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ロードムービーっていうのは、旅に人生を仮託すること。つまり旅を通して、生きることと同じ経験をすること、もっと具体的にいうと何かを得て何かを失うことが描かれている作品のことを言います。例えば「スケアクロウ」や「パリ・テキサス」のように。
この作品は違います。描かれているのはジェームズ・ディーンに似ていることが自慢の幼稚で軽薄な男と、主体性のない女の単なる逃避行です。
面白かったのはツリーハウスまでで、それ以降は無軌道な人殺しの連鎖に過ぎません。
もちろん感情をもたない冷血漢の犯罪を描いた映画作品もあるし、そこまでいかなくても突発的な感情の爆発を抑えられなかった犯罪者の姿を描く映画作品もあります。でもこの作品の登場人物たちの行動はひたすら無意味でありそれだけに不快感をもたらします。
映像的にもみるべきものはないし、どこといって良いところがある作品だとは私には思えません。
セックスシーンが全くないところは良いかな。

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あんちゃん

1.5途中から人殺しに慣れちゃって飽きてきちゃう

2025年3月22日
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怖い

難しい

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ねこたま

3.5無気力で無軌道

2025年3月20日
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こういう感覚の先にショーン・ベイカー作品があるという理解でいいのかな?/当たり前と言えば当たり前だが、エミリオ・エステベスとチャーリー・シーンってマーティン・シーンを分解したような顔立ち・役者業だな。

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ouosou

3.0無軌道な青春の果て、伝説的アメリカン・ニューシネマ・ロードムービー シシー・スペイセクが強烈な印象を残す

2025年3月19日
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悲しい

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ITOYA

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年3月18日
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りゃんひさ

2.5幻の名作と言われたが、もはや、古いと言わざる得ない。

2025年3月17日
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ジェームズ・ディーンを知らない世代には刺さらないかも。
ただ、オールロケの映像は決して古くならない。

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ムーラン

3.5割と楽しめた。

2025年3月16日
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怖い

モチーフがモチーフなので、人がたくさん死んでしまうがおもしろかった。だだめちゃくちゃ怖いというでもなく不思議な感じ。

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たくわん

5.0恥ずかしながら初めて観たのですが、旧作ですが「日本では劇場初公開」...

2025年3月15日
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恥ずかしながら初めて観たのですが、旧作ですが「日本では劇場初公開」なおかつ「自分は初見」だからということで年間ランキングベストにしたくなりますね。

テレンス・マリックはデビュー作で既に自分の作風を確立してたのを確認できた。あとこの人の作品の映像はやはり劇場で観なければですね。

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teraox

3.5ふたりには必要な時間だった

Kさん
2025年3月14日
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ふたりの逃避行を見届けてきました。
美しさの中に虚無感があって
心のモヤモヤが痛いほど伝わってきました。

キットが勢いのまま人を殺めていく様子に
ホリーがだんだんと無関心になっていき、
最終的には成長した姿がありました。
女性ならではの切り替えの早さには思わず笑いが。

ナレーションと音楽も素晴らしかったです。
対照的なふたりですが実は似たもの同士で
窮屈で退屈な日々から抜け出したいという共通の思いがあったからこそ引き合ったのだと思いました。

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K

3.5不思議な清涼感に満ちた映画だ!

2025年3月10日
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この映画は1973年に製作され、我が国では「地獄の逃避行」として知られていた。主人公を演じたマーティン・シーンのその後の出演映画のタイトルの影響だろう。

ロードムービーの傑作と呼ばれることがある。ただ「ロードムービー」という言葉は、川本三郎さんに教えていただいたように、1984年のパリ・テキサス以降に、ヴェンダース監督が自作について呼び始めた名称だ。それに先駆けたということだろうが、ヴェンダースの映画が、ロードムービーの発展とも考えられる「パーフェクトデイズ」でもそうであるように、たとえ移動しても、さしたることが起こるわけではなく、その人の内面で起きる変化をロケ映像中心に忠実に追ってゆくのに対し、この映画では、逆に、起きたできごとが即物的に語られてゆくのみで、心の内を推し量ることはむずかしい。

1959年に実際に起きた事件によるこの映画のストーリーを述べる必要はないと思うが、音楽の使い方にも目覚ましいものがあった。

予告編でも流れているカルミナ・ブラーナで有名なオルフが編曲したGassenhauer(街の歌)が注目された。マリンバと打楽器などの演奏が素朴で、主人公の二人に寄り添っていた。私の大好きなナット・キング・コールの歌う「A blossom fell」(花は散ってしまった)がラジオから流れて、二人が踊るところも良かった。何と言ってもエリック・サティの「梨の形をした三つの小品」、エンディングロールにはグノシェンヌと書かれていた。この映画の不条理、シュールレアリスムにもつながるような性格をいちばんよく表していたように思う。

もちろん、テレンス・マリックによる作品そのものが素晴らしいことは言うまでもない。殺伐としたストーリーが、アメリカ中西部の広大な荒地(バッドランズ)を背景に、これ以上ないほど静謐に描かれる。是非、劇場で、ご覧いただきたい。

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詠み人知らず

3.0君達にも明日はない

2025年3月10日
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社会派ぶって何かを告発するような真似はせず、かといって英雄視することもなく、乾いたタッチで生態観察的に描いているのがいい。

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ひろちゃんのカレシ

3.025-036

2025年3月9日
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実際の連続殺人事件を題材にした、
若い男女の逃避行。

悪者になってみたかった
無計画に無秩序に罪を重ねる男。
無軌道なその姿はアンチヒーローのように描かれる。
逃避行を共にする女はまだ幼く、徐々に心を共にする事に疑問を感じ出す。

2人の行方は、
当然ながらハッピーエンドでない。
ラストは釈然としない🤨

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佐阪航

3.0ノれなかった。

2025年3月9日
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鑑賞方法:映画館

1958年、アメリカはネブラスカで実際に起きた事件を基に作られたそうで、

『テルマ&ルイーズ』や『俺たちに明日はない』を思い出す、破滅型の逃避行の物語です。

序盤から、犬、牛、ニワトリ、魚、など、動物の扱いが酷くて、不快でイヤな気持ちになった。

脚本的には起伏あるんだけど、なんか単調に感じた…

熱量が低いのか、薄味なのか、淡々としてる感じを受けて、イマイチ…

同じようなシーンばかり続くし、途中から、かなり眠くなった(笑)

まだ終わらない?まだ終わらない?と思いながら観てました。

楽しみにしてたけど、ガッカリ(笑)

マーティン・シーンは、チャーリー・シーンにもエミリオ・エステベスにも似てる。

シシー・スペイセクは『キャリー』のイメージが強いけど、やっぱり個性的でいいと思った。

この映画の良いとこは、彼女かな。

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RAIN DOG

5.0素晴らしかった

2025年3月8日
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若い頃からずっと見たかった映画で、劇場にかかるまで待ち続けて良かった。
見た後、シシー・スペイセクのモノローグと、どこか頭の中で響いているような音楽が強く残った。
アメリカの自然と人間の生活との調和がドーンと背景にある中で、似たもの同士二人きりの、全く地獄ではない逃避行。
葛藤とか欺瞞などヒトのドラマっぽい要素をほぼ描くことなく、あたかも二匹の野生動物の生態を撮っているかのようだった。見ている心をいたずらに煽り立てない感じが素晴らしかった。少し前に映画館で見た「テルマ&ルイーズ」も思い出した。

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どんぐり