「【”酒癖と口の悪い女性は、美人でも嫌だ!と思ったら”彼女”には悲しい過去があった・・。””彼女”の無茶な要求に健気に応えるキョヌの姿と、作品構成の巧みさが魅力的な作品。】」猟奇的な彼女 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”酒癖と口の悪い女性は、美人でも嫌だ!と思ったら”彼女”には悲しい過去があった・・。””彼女”の無茶な要求に健気に応えるキョヌの姿と、作品構成の巧みさが魅力的な作品。】
ー 酒癖と口の悪い”彼女”(チョン・ジヒョン)は、最後まで実名が明かされない・・。何故かなあ?と思いながら観ていたら、成程、そういう事だったのか!と言う、結末。
巧みな作品構成である。ー
◆地下鉄内で酔っ払った”彼女”は、正しい事を言うが、その後の姿が・・。恋人に間違われた人の良いキョヌ(チャ・テヒョン)は、”何で俺が・・”とブツブツ言いながらも、酔いつぶれた”彼女”をホテルにおんぶして連れて行き、介抱するが・・
・映画の前半部分は、”彼女”からの無茶な要求に健気に応えようとするキョヌの姿に同情しながらも、”彼女”のシナリオを実写化したかのような”劇中劇”の個所など、やや違和感を覚えながら、鑑賞。
・だが、後半パートで明かされる”彼女”がキョヌと会った日に酔っ払っていた理由と、前半はとても優しいが、何処か頼りなかったキョヌが、3年の間に成長していく様 ー”彼女と再び会おうと約束した木が、枯れてしまったがキョヌが植え替えていた件など・・。ー が、徐々に心に響いてくる。
そして、”彼女”が何故キョヌに無茶な事ばかり、言っていたのかも・・。
<序盤のキョヌのお母さんの”子供を亡くした叔母さんに会いに行きなさいよ”と言うさり気ないシーンと、ラストの”そういう事だったのか!”という作品構成。
魅力的な”彼女”の酔っ払いながらも”年寄りには席を譲れ!”という正しき言葉をピンクシャツの若者に言ったり、様々な彼女のルール”喫茶店では、コーラではなく珈琲を頼む・・”などの理由が氷解した時に、ヤラレタナア・・、と思った作品である。>
まさかの尊敬するNOBU さんがご覧になったというので、まずそのことに驚きまして。で、そこまで良いと言うならNOBU さんを信じて観てみようと。
DVD借りました。◎でした。
愛し抜いてあげられなかった別れた妻に、僕も山の上から「ごめんね」と叫びたいです。
アジアの映画は、文化の底流で僕らに通ずるものがある。それだからこんなに温かくて、痛いのですね。