ジェロニモのレビュー・感想・評価
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「神は、俺を偉大な戦士として戦わせてくれた。 だが、結局、銃では俺...
「神は、俺を偉大な戦士として戦わせてくれた。
だが、結局、銃では俺を殺せなかった。
それが、俺の力なのかもしれない、しかし、俺の時は終わった。おそらく、部族の時も終わった。」
ネイティブアメリカンとしてのアイデンティティの喪失だと思う。
ジェノサイドはもっともっと、残忍で過酷なものだったと思う。だが、このジェロニモの言葉は彼の気持ちとして間違ってないと感じた。
さて、
ローマ法王がカトリックの代表としてカナダの先住民に対する同化政策による犠牲者に、謝罪をする行脚をしたと、昨年ニュースがあった。「同化政策」をさしあたって劣悪なものと捉えない傾向があるが、アイデンティティの喪失になるので、現代にまで通じる重大な犯罪だと僕は感じる。
ジェロニモ、そしてアパッチの終焉。 どうしてそんなに煙たがられたの...
ジェロニモ、そしてアパッチの終焉。 どうしてそんなに煙たがられたのだろう? 重厚な俳優が演じて面白く見られた。マット・デイモンのなんと初々しいことか。
少尉を省き、中尉とジェロニモの良心の交錯観点で徹底した方が…
最後の最後まで先住民に対する嘘で固めた 西部開拓史は、 まさにロシアのウクライナ侵略をも 想起させる。 少し前に観た「折れた矢」で、 白人側の交渉に唯一応じないで 先住民のグループから離脱したジェロニモ のシーンを見て、 彼のその後がどう描かれているのかと思い この作品を鑑賞したが、 ある意味、「西部開拓史」の補完ともなった。 ウォルター・ヒル監督にしては 「ストリート・オブ・ファイアー」とは 随分と作風が異なり、 淡々とし過ぎる演出に思えた。 小尉のモノローグは排して、 時代に翻弄される中尉とジェロニモ、 二人の良心の交錯観点で徹底した方が 優れた作品になったのではないかと感じる。
インディアン,嘘つかない
2019年8月21日 ジェロニモ 鑑賞 ジェロニモって名前は聞いたことあるけど、実際はどんな人だったのかを知らなかったので勉強になった。タイトルはジェロニモだけど、主人公はジェロニモを捕まえるいい白人です。なんだかなあ!ちなみに、マット・デイモン出てます。 #マット・デイモン#ロバート・デュバル#ジーン・ハックマン
この作品を見た限りでは、あまりすばらしさが伝わってこなかった
白人がアメリカ大陸に来てインディアンを虐殺した事に対して、最後まで抵抗したジェロニモというインディアンの話。 ジェロニモは すばらしい人なのだろうが、この作品を見た限りでは、あまりすばらしさが伝わってこなかった。 インディアン迫害の歴史物語としてみるにも中途半端で、内容が引き締まっていない。 ジェロニモの視点で語ったほうが良かったのでは。
良い白人から観たジェロニモ
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:70点 ) 白人が一方的に正しい西部劇制作の時代は終わって、西部劇もこの頃からアメリカ先住民の立場も踏まえた内容の作品になる。そういう方向転換は悪くない。 しかしジェロニモは怒れる誇り高き孤高の戦士で、そんな彼をとりまく主要な白人の登場人物は彼に理解があって礼儀を知っている。何かそういうのが定型的すぎるというか伝説的に格好良く描こうとしすぎているというか。登場人物や歴史に迫るというよりは、恐れも苦しみも知らない英雄の戦いの話で、でもそれは少年漫画のように単純。あるいは悪い白人もいるけれどそうじゃないのもいることで、やっぱり白人の立場をそこそこに良く描こうとしているというのも透けて見える。 それなりに迫力もあるのだが、ジェロニモの真実の姿にはほど遠い気がするし、雰囲気の出し方に注力していて人物の抱える苦悩や歴史の掘り下げ方が浅い。
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