G.I.ジェーンのレビュー・感想・評価
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デミがすごい
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ある女政治家の政治戦略で、デミがエリート仕官学校に入ることになる。
そこは訓練が厳しく、卒業できるのはごく一部に過ぎない難関だった。
女性がここに配属されるのも前代未聞のことだった。
デミには以前にも入学を志望して断られたという過去があった。
女性にはどうせ耐えられない、と門前払いされたわけだが、
やりきる自信があったデミは悔しい思いをしていた。
そのためこの話には迷うことなく飛びついた。
が、女性が入ること自体史上初なので、どうしても特別扱いされてしまう。
訓練の成績が悪いと先の訓練へ進めないのだが、その基準もデミだけ甘かった。
それが不満で、自分にも男同様に接するよう軍幹部に直訴、自ら坊主になった。
女政治家にとって、デミがそこまで脱落しないのは予想外であった。
立場上それはそれで都合が悪いため、何とか除隊させようと手を尽くす。
そしてデミがレズであるというスキャンダルをでっち上げ、マスコミに流した。
陰謀を悟ったデミは女政治家に直接会いに行き、逆に脅して軍に復帰した。
デミの本気度を知った軍のマスターチーフは、
手荒なやり方ではあるが、ボコボコに殴ったりするなど、デミを男同様に扱う。
それにも耐え抜いたので、デミは周囲から認められ、下の奴らの信望が集まる。
最後はリビアにおける実作戦に参加することになった。
トラブルが起きてマスターチーフが足を撃たれ、危機に陥る。
が、命がけでこれを助け、この作戦は成功に終わった。
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まあストーリーは単純。
男しか入れないようなエリート部隊に女が入って活躍するってだけ。
最初から結果もわかってるし、ストーリー的にも面白みはない。
そもそもアメリカの軍隊を描いた映画って結構多いけど、
兵役が身近ではない日本人にとっては今一つピンと来ないものが多い。
理想の軍人って、一般の理想の先生・上司等とは種類が異なるしね。
軍隊ってこういうものなのかって、何となく感じながら見るしかない。
この映画もその域を出ないものだったが、
デミがバリカンで自ら坊主にしてみたり、体当たりの演技がすごかった。
この役にこれほどハマる女優はいないのではないか?
映画を単なる暇つぶしと位置づけるおれの採点基準は、
ストーリー的に面白いか、テンポがいいか、オチはどうか、程度のもの。
メッセージ性やら演技力やら音楽やらは、評価が難しいのでほぼ反映してない。
でもこの映画はデミの取り組む姿勢に1点加点し、☆3つとする。
デミがこの映画でラジー賞を取ったと後で知った。意外やったw
そういや最後の作戦の舞台がリビアだった。
去年カダフィ政権が倒れ、それをアメリカが後押しして一躍有名になったが、
当時からアメリカと敵対してたのね。
ねじれた憧れ
何年ぶりに見ただろうか。
私ってドMだなぁ、と再確認。
追い込まれ、痛めつけられる訓練兵に自分を重ねて快感を覚えてしまう。
ま、実際にこんなとこ行ったら真っ先に鐘鳴らすけどね、もちろん。
「男と同じことがこなせる女」っていう女性の権利主張は若干古い気はするけど、この映画のデミ・ムーアはやっぱりかっこいい。
あの腹筋(逆さまにぶら下がってやるやつね)には憧れたわ~。
あの筋肉が欲しい。
にしても、米軍の訓練って過酷な上に(特殊部隊だから尚更だけど)お金かけてるよなぁ。
軍人なんて必要ない世界になればいいのに、と思うのに、軍人ってかっこいいよなぁ、なぜか。
あ~気持ち良かった。
この連帯感からくる快感って絶対男子のものだよね。
女子(だらけの世界では)には絶対できない芸当。
だからこそ、余計に憧れてしまう。
ファック!
シールズで女性が主人公ってのに驚きですが、デミ-・ムーア気合い入っていて良い!男の隊員より男らしい(笑)
内容としてもシールズになるための過酷な訓練過程という、個人的に凄く興味のある部分だったのでかなり楽しめました!そして映像も重みがあり、リアルで素晴らしい。
最後の衛星回収(でしたっけ?)作戦も抜群の緊迫感 で今観ても面白い!
いかにもな教官、カッコイイ!
マスターチーフ惚れてるでしょ
海軍特殊部隊の訓練に参加する事になった女の話。
話は面白いのですが、なぜ女性一人だけなのかとかマスターチーフが一番女性扱いしてるとか色々モヤっとしました。
面白かった
デミムーアが丸刈りにする場面は峯岸みなみをつい連想してしまう。ワンカットで逆さづりの腹筋や片腕立て伏せしているのはすごくかっこよかった。寝て見ていて思わず腹筋をちょっとしてみた。
男社会に一人で飛び込んで、歯を食いしばっている姿はとてもかっこよかった。いち早く彼女を認めるのが黒人というのもすごくよかった。
いくら訓練とはいえ、拳で殴ったりするのか疑問だった。骨折箇所をぐりぐりしたり、戦場での殺し合いを想定すれば、それよりは安全かもしれないが、過酷すぎる。世界一厳しい訓練なのでそうなのかもしれない。
女議員の言い分がひどかった。サバイバルだったら何をやってもいいというような感じで、しかしシールズの訓練に2週間以上耐えている相手に対して言うべきことではない。アホなのかと思った。
クライマックスの戦闘シーンはカメラが小刻みにズームして、谷啓の「ガチョーン」を何度も連続でやっているみたいで、気が散るので、やめてほしかった。
惚れました( ;o; )
テレビで放送されていて途中からしか観ていませんが、すごく記憶に残る映画でした。テレビから離れられず、見入ってしまいました!デミ・ムーアが美しく、かっこ良く、忘れられません。女性が強くある姿がどんな映画よりも映えていると感じました!
新しい道を切り開く孤独な戦い
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 70
士官学校とか軍隊のエリートコースに女性が入ることには強い抵抗や虐めが内外にあったことは有名な話で、過去にも新聞沙汰にもなって大きく取り上げられている。大リーグに初めて黒人選手のジャッキー・ロビンソンが入った時もすごい抵抗があり、差別だけでなく脅迫まであったようだ。白人の中に有色人種が入るのと同様に、男の中に女が初めて入る、何でもそのような初めての経験があると、相当な抵抗があるのは容易に想像ができる。特殊部隊に本当に女性がいたのかどうか知らないが、そうじゃなくてもNavy SEALsは鍛え上げられた男にとってさえも極めて厳しいことで有名である。四面楚歌の中で女性の挑戦はただの挑戦では済むはずがなく、色々な意味でそれはそれは厳しいものになる。最初からそのような厳しさと抵抗がある中で、それでも初めての道を切り開こうと孤軍奮闘する彼女の姿がよく描かれていて楽しめました。
デミ・ムーアが肉体改造を経て全身筋肉質になり、映画の中では自ら髪を刈って丸坊主になって訓練と暴力とで顔まで傷だらけ痣だらけになる。恋愛映画のヒロインまでやる女優がここまで役にいれこんで、それでこの年のラジー賞最低女優賞は可哀そうだ。本来アクション女優でもない彼女がここまでしたことに対して、もしかするとみすぼらしいとか痛々しいという印象が出たのかもしれない。だけどまさに体当たりで役に挑んでいて、私はそんな彼女の演技に対する真摯な態度は評価するべきではないかと考えている。彼女もまた演技の新しい道を切り開こうと挑戦したのだろう。
余談
本物のNavy SEALsの入隊試験に関して、ディスカバリー・チャンネルのドキュメンタリーでDVD数巻にわたって特集されている。Hell Weekと呼ばれる志願者を振るい落とすその厳しい内容の一部が理解できて興味深い。
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