劇場公開日 1999年4月10日

「『天国の日々』を見る前の予習と復習を兼ねて・・・」シン・レッド・ライン 梵天丸さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5『天国の日々』を見る前の予習と復習を兼ねて・・・

2025年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

驚く

GW中に4K版『天国の日々』を見に行く計画を立てているため、その予習の意味で20年前に一度見たことがある『シン・レッド・ライン』を見ました。

初めて見たときはまだ20代後半だったと思いますが、「一流の役者がこれだけ揃っているのに、長くて退屈な映画だなぁ、でも、、、凄い映画なんだろうな・・・」という印象に留まっていました。

[いつかまた挑戦してみたい映画作品リスト]に塩漬けしたまま20数年の時を経て、再度この作品に触れてみました。※約170分なので長いです・・・

画面に見入ってしまう美しい映像、極力無駄を省いた少ない台詞、役者の自然な演技、戦場カメラマンのようなカメラワーク、一定のトーンを保って作品を邪魔しない重厚な音楽、どの視点から評価してみても完璧な作品です。

この監督の作品に出演してみたいと思う役者が多い意味が何となく分かる気がします。

また、各々の役柄には(台詞が短いにも関わらず)丁寧に人間性を与えていて感じが良いです。

先日、『ロボット・ドリームス』というアニメ映画を見た時にも同じことを思いましたが、表情や仕草でいくらでも人の気持ちを斟酌できてしまうのでしょうね。

50歳過ぎて、自分なりに酸いも甘いも人生経験を積んできたからこそ、そういった人間の深淵みたいな部分を感じることができたのだと思います。

『天国の日々』も楽しみです。

梵天丸
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