「この映画を評価している」ミリオンダラー・ベイビー Mさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画を評価している
人はとっても多いのですね。
映画としてとてもよい作品なのでしょう。だからこその高い評価だと思います。
ただ、この映画の根本に流れる考え方を、こんなにも多くの人が支持していると考えると、私はとてもこわくなりました。私が彼女の立場だった時、あるいは彼女の恋人の立場であった時、あるいは彼女の親の立場だった時にも、多くの人は「主人公の行動は正しい」と考えるのだと思うこわさです。
いろいろな考え方を自由に表現できるのが映画のよいところです。ですから、この映画そのものを否定しているわけでも、この考え方に賛同する人を否定しているわけでもありません。
このレビューを読まれていやな気持ちになられた方。申し訳ありません。
たった今『チェンジリング』と言う映画見たのですが、イーストウッド監督って、やっぱり奥が深いように今は思ってます。もっとも、この映画は単純に解釈せざるをえませんから、評価を変えるつもりはないのですが。
コメントありがとうございます。
『RRR』の感想にたどり着けなかったので、こちらですみません。
コメントありがとうございました!
クリント・イーストウッドには「女性憎悪」に近いような傾向をもつ映画がたくさんあって、デビュー作の『恐怖のメロディ』からしてそうですし、こういう一見女性応援映画のように見える作品でも、ヒロインの扱いは常にえげつないです(ソンドラ・ロック以外のヒロインはたいがいボコボコにされたり非業の死を遂げたり)。凄い監督さんではありますが、意外に「病んでる」部分があるんですよね。
確かにMさんのレビュー通り自分の家族・恋人の立場ならあんな事はしないでしょう。
ただ、あの主人公の性格や二人の関係性を考えると、現実的にもああなりそう。
クリント・イーストウッドの映画はグラントリノや運び屋等、考えさせられる作品が多いですね。
そこが心に引っ掛かりますね。
Mさんこんばんは。
ウィル・スミスの「例の暴力」について、それを決して肯定してはいけないのだと感じるMさんの感性について、このレビューで少し理解が出来た気がします。
自分や自分の両親の最期についてそれぞれがエンディングノートを書いてあるのですが、
安楽死の是非の問題は非常に大きい。
たとえ99%の正当化する理由があっても残り1%人間の決定を許さない何かが、外からくる理由が、あるのだと僕は思っています。
特別養護老人ホームの介護をしていた僕です。
暴力や殺人については一生考えて行くべき僕のテーマだと思っています。
「92歳のパリジェンヌ」もいい問題提起をくれる映画でしたよ。
ではまた。
きりん。