「古い銃の伝説」ザ・メキシカン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
古い銃の伝説
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タイトルの意味はメキシコ人かと思ったらビンテージ拳銃の名前だった。確かにハート型のシリンダー、ヘビの引金、金の銃口と装飾に富んだ逸品に見えるが、人が何人も死ぬほどの価値があるのだろうかと訝しがりながら観ていた。終盤ジーン・ハックマンが出てきて何とか腑に落ちたが、それだけのことに振り回されていたのかとがっかり、ただ銃の悲話にひっかけた車のトランクから出てきたジュリア・ロバーツのクライマックス・シーンは秀逸。
ラブ・コメディ仕立てのつもりなのかジュリア・ロバーツも冒頭から喚いているばかりで鬱陶しいし、ブラットピットもドジな運び屋風情の役どころで爽快感がまるでない、アクション映画かとも思ったが麻薬のギャングの銃撃戦でもなく派手なカーチェースがある訳でもなく古い銃にまつわる昔話をひねっただけ。折角の大スターを集めながらキャラクターの練りが足りなかったのか監督のセンスの問題なのか、これでは余りにも勿体ない。
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