「ソン・ガンホ刑事」殺人の追憶 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
ソン・ガンホ刑事
クリックして本文を読む
2003年公開。音楽岩代太郎。
130分。
1980年代後半に起こった韓国の連続殺人事件の捜査を追う。
DNA鑑定は、韓国ではまだ出来ず、アメリカまで証拠品を送って鑑定してもらうというエピソードがある。
捜査車両がエンストして、押してエンジンがけしたり、現場保存がなってなかったり、たいへんな時代。
取り調べで拷問が行われていたことは、当時からかなり問題になったらしい。
ある刑事が、被疑者から返り討ちを喰らい、結果的に脚を失ったり、被疑者が自殺したりと捜査は、難航を極める。連続殺人事件が起きていて、犯人は見つからず、犯人の証拠も上がらず、警察は殺伐としている。
その中に時折感じるユーモア。ソン・ガンホ刑事は、真面目ではあるが、人間が平凡すぎてこういうイカレた事件には不向きなのだ。
カンヌやアカデミー賞を受賞したパラサイトとは違う作風だが、名作だ。
デビッド・フィンチャーの「セブン」1995にも、どこか似ている気もするが、全体に間抜けというか、かなりのんびりしている。
ただ、その漠然とした景色の中に犯人がわからない恐怖はある。
コメントする