劇場公開日 2001年11月3日

「時間軸の斬新さは今も変わらず」メメント SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5時間軸の斬新さは今も変わらず

2020年6月2日
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知的

難しい

公開当時、時間軸の斬新さで話題になっていて、それを強く意識して見て、手法や映像スタイルに相当見入った記憶がある。
物語の構図はさておき、映画そのものの構図が理解できてそこに面白みを感じるだけで満足したような・・・
どういう映画なのかわかった上でもう一度見ると、ストーリーはよくわからない作品だというのが印象強い。複雑でしかもすべてを丁寧に説明しきっていないように思えたため、難解さを感じる。繰り返し見るとそれだけ謎が見えて、さらに見て理解しようとするけれど、意外と明確な情報は少ないような気がする。あくまで予測や想像で具体的な内容を見つけていく必要がある。それが面白いか面倒かは、個人差があるだろうが、かなりの時間を要することだけは確かな気がする。
とはいえ、この作品の醍醐味は一見しただけで理解できるし、その特徴は未だに色褪せていない気がする。
クリストファー・ノーランの監督作品の面白さは、ストーリーテリングにはないということを再確認したような気がする。

SH