「ニア・ヴァルダロスの渾身の思いに敬意を表したい。」マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)
ニア・ヴァルダロスの渾身の思いに敬意を表したい。
英語圏で最も影響力がある最古の即興劇団、セカンド・シティ出身のニア・ヴァルダロス(ギリシャ人女優)が、イアン・ゴメス(非ギリシャ人)と結婚した経験をもとに、脚本を書いて演じた1人芝居の映画化。
彼女は、多くの映画会社に売り込むが、プロットの変更、自分以外の有名女優(マリサ・トメイなど)の起用、ギリシャ人からヒスパニック系への変更を全て断る。
その一方、リタ・ウィルソン(ブルガリア人とギリシャ人のハーフ)が、1人芝居を見て感激し、夫であるトム・ハンクスとの制作会社プレイトーンが全てを受け入れてくれて、映画化にこぎつけた。
本作は、カルチャーギャップやユーモアを交え、1組の男女を愛らしく描く。スマートで小粋な、安心して見れるロマンティック・コメディだ。という以上に、主演兼脚本のニア・ヴァルダロスの、本作に賭けた気持ちに、いつも思いをはせてしまう。
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