リトル・ダンサーのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
ビリーがバレエの道に進むのは反対の父、兄と最初から協力的なお婆ちゃん、親友。道を示してくれる先生と分かりやすい相関図から、少年らしい葛藤に苦しむビリーの姿は自分の幼い頃と重ねて見てしまった。
「遠い空の向こうに」を見たばかりだからか、炭鉱労働者を取り扱う作品は時代背景もあるのだろうが、それ以上に何となく似た雰囲気を感じてしまうのは何故だろうと思った。
半ば諦め気味のビリーと希望を持っている街の人たちとの対称的な姿勢から、試験に受かった時のビリーが口に出す前に受かったと分かる表現力でこの流れが非常に良かった。
ラストの方、ビリーの想いを汲んで協力的になる父とのじゃれあいと別れのシーンで父、お婆ちゃんの無言の抱擁には胸が熱くなった。逆境にも屈せず、自分に正直で居続ければ道は開けると学ばせてくれる作品。
ビリーの想い、父親の眼差し
炭鉱の町ダーラムに住む少年ビリー(ジェイミー・ベル)と父(ゲイリー・ルイス)、バレエの先生(ジュリー・ウォルターズ)、祖母、友人と交わす会話が絶妙。
全てのキャストがいい。
バレエ学校のオーディションの様子(面接官の先生達の表情が見事)、父親との和解、旅立ちの日のバス停シーン…終盤で秀逸さが加速し、感動的なラストへ。
主人公ビリー役のジェイミー・ベルと、父親役のゲイリー・ルイスの見事な演技、躍動感溢れた楽曲に引き込まれた。
何度でも観たい秀作。
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
好きな事に正直でひたむきなところとか 周りの人を思いやる優しさとか...
頭の中を、電気が走るんだ
おませなダニー(ウィルキンソン先生の娘)
なんで涙が出ちゃうのかなぁ~
徘徊するおばあちゃんを探しに行くシーンから始まるけど、最後はしっかりと孫をひしと抱きしめる。
1980年代のイングランド、ダラムでの話し。ストライキが長引く炭鉱で働く父親と兄。母親はすでに他界。おばあちゃんは娘のお墓も間違えてしまう。
おじいちゃんの形見のボクサー🥊
少年クラブでのバレエ教室が、ストライキのせいで二階のボクシング練習場に間借り。ビリーはいつの間にかバレエ教室に混じってしまっていた。
ちょっと唐突なロイヤルバレエ学校入学テスト受験計画。
ウィルキンソン先生の娘のダニーが内緒よといって話す先生夫婦の事情。T.REXの曲が盛り上げていました。立派な服装と物言いから、てっきり経営者かと思ったら、先生の旦那はリストラされて失業中(笑)。そんな話からの先生からの個人レッスンの申し出。先生、僕に気があるんですか?の後のウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)のニンマリ顔。さすが助演女優賞!母親の手紙を読む場面の哀愁に満ちた表情もとても良かった。でも、よくタバコ吸うね~ オリジナル曲のブギウギのミュージカルシーン。みんな好きなんだよね。
女装趣味の友達も可愛かった。彼のお父さんも女装趣味ありだって、オヨヨ。
ストライキとスト破り。寒いクリスマスの日に母親のピアノは暖炉のタキ木にされてしまい、親父と兄、ビリーは三つ巴でモメてばかり。父親がついてゆくオーディション。かなり不安だった。緊張する~ 家族が心を一つにする合格の手紙待ち。審査の先生たちもビリーに心傾いているようで、まずまずいい感じだったけど。あの家族の間。間をもたせる悲しいピアノの音。ビリー・エリオットはみんなの希望の星🌟 もらい泣き~
自分の表現に自信を持って進め!
進め!踊る電気少年!
ブレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、ジーン・ケリー、往年のダンサー出身の映画スターの名前もちりばめられていた。
子供のタップダンスはいいね👍
エマニエル坊や 覚えてます?
勇気ある挑戦
フレッド・アステア
多様性の時代に見てほしい名作
父と子の物語
たぶん見る側のライフステージによって見え方が変化する作品なんだと思う。
少年ビリーがバレエと出会い、ダンサーになっていく物語でもあるし
自分とは異なる人間に成長しようとする息子を認める父の物語でもある。
あるいは『ムーンライト』みたいに、マッチョであれみたいな世界で
既存のそういう価値観との向き合い方を模索してく物語とか。
僕はっていうとやっぱり「男がバレエ?」っていう感情は残ってて、
仮に息子がバレエなりピアノなりって言いだしたとき、自分はどう感じるだろう?って。
完全な「保護者」としての立場から、見守り、送り出す立場に。
世の中のお父さんのほとんどは、自分のように育って欲しいと思う反面
自分のようにはなって欲しくないっていう背反した感情を持ってるのかもしれない。
だからそういう変化と今後、僕なりに向き合っていきたいと思わせてくれる作品だった。
大切なこと、大切なものへのパワー
踊ることが何より好き!
息子にバレエ習わせていたので買っておいたDVD
他に男子がいなかったのでレッスン行くのイヤ、とか言い出したら見せようと思ってたけど
「のりたけバレエ団」とかも流行ってたし一度もイヤと言わず6年生までレッスン通った
未開封であったのを先日娘が
「そういえば、うちに”Billy Elliot”あったね!」と言って開けた
ロンドンでこれのミュージカル演ってるから映画のほう見て行くね!!と
留学先のオクスフォードから1時間ほどで連日いろんな演目が上演されているとのこと
劇場もステキだしやっぱり生はスゴイよ、と話し聞かされて
ママもとりま映画DVD見ましたー
貧しいのは泣ける…ホント切ない
でもBillyはすごかった、というかこの少年俳優がすごかったー!ぶらぼぅ
ところどころ笑えるショットがあったのが救われたな
最高!
家族って結局…
一言で言うなら家族愛の映画ですよね。
ストーリーや構成は単純で割とありがちな気もしますが、イギリス北部の炭鉱町という舞台柄、ストーリーやキャラクターが際立ちます。
ストライキとバレエの対比も良く、男らしさと女らしさの対比にも似た、暗喩を感じました。特に母を失って、ピリピリしている家族の中でビリーがやりたいバレエに向き合い、父や兄の本当の想いを台詞にはないものの、感じることができます。
日々啀み合い、うまくいかずにすれ違ってしまっていてもやはり家族って良い意味でも悪い意味でも繋がりがあって、それは断ち切ることができない。愛という形が、本当に暖かい形で表現される映画だと感じました。
また、描写の妙もこの映画の特徴で特にダンスシーンに、他のミュージカル調の映画には見られない緊張感の出し方や、季節の変え方などビリーの感情を、うまく表現していると思います。
最後のバスのシーン最高ですよね。
家族の絆、だけではない
バレエに魅せられていく本人だけでなく、その周りのクィアの友人、最後にはストを破り信念を曲げ傷ついてまで息子の才能と彼への愛情に突き動かされる父親、主人公に対比して描かれる、炭鉱夫としての未来しか残されない兄、田舎のバレエ教師、街に残される少女や人々…と各々の人生への隠喩が鏤められた傑作。才能の残酷さまで魅せるようなその手法に心臓を揺さぶられた。特に父親が非難を浴びながら乗るスト破りのバスと主人公が未来へと旅立つバスが暗に対比するように描写される様子には鳥肌が立つ。各人の視点を考えながら何度でも見返したい作品であった。
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