「本当の話を基にした作品、ではないそうです」リトル・ダンサー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の話を基にした作品、ではないそうです
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
男臭い田舎の炭鉱町で、ボクシングではなくバレエに興味を持ってのめり込んでいく少年と家族の姿を描く。まるで本当にあった話を映画化したような作品。しかし単純に少年の夢を追う物語というよりも、不況に苦しむ炭鉱の町の住民の生活が詳しく描かれていてその描き方が上手い。
だがその部分の印象が強くて、少年の踊子としての成長もかなり省略されていて、少年の夢の部分が弱くなってしまって主題がぼやけてしまった印象。要はバレエよりもこの荒んだ町に突然変異で生まれた少年と家族の物語になっていて、バレエをするためにどれだけ障害を乗り越えるかが大切になり、古い価値観の頑固な家族の少年に対する態度と関係の変遷が見どころ。でもバレエでの成長の物語を期待していたため、あまり自分にはのめりこめなかった。
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