「「いいんだ、誰だって怖いんだから」」リトル・ダンサー komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
「いいんだ、誰だって怖いんだから」
炭鉱夫達の置かれた環境、ビリーの心境の変化、母を含めた家族の絆。どれも丁寧に映画らしく表現されている。
父が母のピアノを壊して薪にするところから始まるクリスマスのシーンは印象深い。特に暖炉の前での一人ひとりの描写、父の前で思い切り踊るビリーは目が離せない。
やがて成長したビリーはロイヤルバレーでプリンシパルに。これまでと見間違える様な筋骨隆々とした大きな背中と堂々たる態度。努力を積み重ねて世界トップクラスのダンサーとなった事が伝わってくる。
そして最高の見せ場を前に迎える幕切れ。もっと先を見たいという渇望が湧き上がり、思った以上に映画の世界にのめり込んでいた自分に気がつかされた。
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琥珀糖さんのコメント
2024年10月30日
お返事ありがとうございます。
熊川哲也を見に行ったら、パンフレットにアダム・クーパーの
「リトルダンサー」に出た人、と大々的に書いていて、
初めてそこで知りました。
だから本当に偶然なんですよ。
2001年の1月末に厚生年金ホール(今は取り壊して、ありません)
の寒い夜のことでした。
マリア・カラスの最後の公演も札幌厚生年金ホールなんだそうです。