「兄の未来はどうなるの?」リトル・ダンサー MAPLEさんの映画レビュー(感想・評価)
兄の未来はどうなるの?
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兄のグレも社会背景ゆえで反抗期とたまたま重なってしまったからだと思う。ところが、発散先がバレエとなったビリーの場合はウィルキンソン先生に見出され、将来的に大きな夢を掴めたが、父の「俺たちに未来はあるか?」で兄は炭鉱夫の世界を出られないこと確定。下手すれば弟の仕送りのために働く人生になってしまったのではないかと兄弟の未来の差が少し引っかかった。
息子がバレエを好きという事実をなかなか認められなかった父親が、最後には応援に回り、息子には炭鉱夫の薄給な毎日を繰り返さずに成功してほしい、とある種、後世への願いを託し送り出す。息子はその想いを汲んで数年後にちゃんと成功しており、弛まぬ努力で応えたところが良かった。
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