リンダ リンダ リンダのレビュー・感想・評価
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音楽できるっていいな
登場人物全員それぞれの不器用さがあって、それが可愛くて愛おしかった。描かれている出来事やハプニングは、高校生だから許されることで、今の私たちが同じようなことをしてもこんなに輝けないし、許容されない社会に生きている。そう思いながら観ると少しの寂しさや羨望も生まれた。同じことはできないけど、同じ気持ちは味わえた作品だった。
終わらない歌
中盤のテンポ感以外は最高
青春って良いもんですねー
映画館で観れて嬉しい
気怠げも青春くさい
すっかりジャンルとして市民権を得たガールズバンドジャンルのまさに端緒は本作ですね。
公開から20周年を迎えて4Kデジタルリマスター化。
NYトライベッカ映画祭でのワールド・プレミア上映を皮切りに各国で上映された本作がいよいよ8月22日から国内でのリバイバル公開スタート。
『リンダ リンダ リンダ』(2005年/114分)
部活動をテーマに描いた映画といえば、昔々は「スポ根」が定番でしたが、中原俊監督が1990年に演劇部を題材にした『櫻の園』が先鞭をつけ、その後、磯村一路監督がスポ根よりも日常生活に焦点をあてた『がんばっていきまっしょい』(1998)、コメディ色を強調した矢口史靖監督『ウォーターボーイズ』(2001)や『スウィングガールズ』(2004)、さらに『ピンポン』(2002)、『チルソクの夏』(2003)とDVDマーケットの拡大と足並みを揃えるように青春部活映画が百花繚乱製作されていました。
その中で、『リアリズムの宿』(2003)などのダメ男三部作を完成させた山下敦弘監督が、『グエムル-漢江の怪物-』(2006)で世界的ブレイク直前のペ・ドゥナ氏を起用、ブルーハーツの楽曲を使用したガールズバンド映画を製作すると発表時からワクワクしていましたね。
その後、2009年に『けいおん!』が大ブーム、『Angel Beats!』、『SHOW BY ROCK!!』『ぼっち・ざ・ろっく!』と続々ガールズバンドアニメが製作されて、ブームが到来、すっかりジャンルとして市民権を得ましたが端緒は本作になりますね。
作品は山下監督らしい実にオフビートな作風。
文化祭準備から楽日までのわずか数日間。
軽音楽部の女子高生たちが、たまたま聴いたブルーハーツに魅せられて、韓国からの留学生ソン(演:ぺ・ドゥナ氏)を誘い文化祭のライブに向けて練習に奮闘するストーリー。
感情をあらわにする大きな事件もトラブルも起きず、どこにでもいる普通の女子高生の恋愛模様や仲間との小さな確執を描きますが、徐々にバンドとして一つになっていく過程、ラストの体育館でのライブシーンまでの盛り上がり、誰にでも学生時代に経験した共感できるエピソードは強く心に感じますね。
キャスティングも、ひたむきに練習するベドゥナ氏をはじめとする前田亜季氏、香椎由宇氏、Base Ball Bear関根史織氏らバンドメンバーの配役も非常に良いのですが、特に彼女たちと優しく見守る小山先生が甲本ヒロト氏の実弟、甲本雅裕氏の優しい眼差しが実に良いですね。
だから青春映画はやめられない
■ 作品情報
監督は山下敦弘。脚本は向井康介、宮下和雅子、山下敦弘が担当。主要キャストはペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、關根史織。
■ ストーリー
文化祭を目前に控えた高校の軽音楽部で、5人組ガールズバンドのギタリストが指を骨折、ボーカルも脱退してしまう。残されたメンバーは途方に暮れるが、ひょんなことから韓国からの留学生ソンを新しいボーカルに迎え、ザ・ブルーハーツのコピーバンドを結成する。文化祭最終日のステージに向けて、ぎこちないながらも練習を重ねていく女子高生たちの、ささやかな日常と奮闘が描かれる。
■ 感想
タイトルは知っていましたが観たことがなかった本作。公開から20年を経て4Kデジタルリマスター版が公開されたので、この機会に鑑賞してきました。
20年前の作品とは思えないほど、映像は瑞々しさを保ち、むしろ当時の空気感がいっそう鮮やかに伝わってくるようです。期待していたような劇的な感動とは少し違うかもしれませんが、そのシンプルで飾らない物語の中に、どうしようもなく惹きつけられる魅力があります。大きな事件が起きるわけでもなく、テンポが特別いいわけでもない。それでも、あの4人の女子高生たちが織りなす日常が、あまりにも愛らしく、微笑ましく、一瞬たりとも目が離せません。
そして、物語の終盤に訪れるクライマックス、約束された文化祭のステージ。あの瞬間が、すべてをかっさらっていきます。たどたどしい歌声、ぎこちない演奏、それでも全身全霊で音楽を奏でる彼女たちの姿は、観ている者の胸を熱く焦がし、魂を揺さぶります。ただそこにいる、その存在自体が輝かしい青春の光景に、涙が滲むのを感じます。
学生時代、内向的でぼっちでカースト最下位だった自分は、文化祭のような学校行事にはいつもどこか居場所を見つけられず、与えられた仕事をこなすだけの、灰色がかった思い出しかありません。楽器も苦手で、バンドを組むなんて夢のまた夢。だからこそ、本作の4人の女子高生が、全力で打ち込み、挫折や失敗すらも尊い思い出に変えていく姿は、本当に眩しく、そして少し羨ましく映ります。と同時に、自分の中にあった思いが、彼女たちの輝きを通して昇華されていくようで、心が満たされていくような感覚を覚えます。これだから青春映画はやめられません。
『ふつうの軽音部』のフツーじゃない眩しさ
映画を観ていて愛おしさが湧いてくることがあるけど、この作品は抱きしめたくなるような愛おしさでした。地方の高校の軽音部女子四人組が文化祭のステージで、ザ・ブルーハーツのリンダ リンダを歌う、ただそれだけのお話で、日常あるようなエピソードばかりなのに、なんか映画の世界にどっぷり入り込んでしまいました。山下敦弘監督は、長回しで撮ることで、その場の空気感や登場人物の感情の揺らぎを丁寧に掬い取ってみせてくれます。役者さん達も、セリフの間や表情を工夫しているのでとても現実感があります。また、韓国人留学生をメンバーに加えたことで、お話しに幅が出来、カラオケボックスの店員や告りにきた男子生徒とのエピソードには思わず笑っちゃいます。それでいて、洗面所でのぺ・ドゥナと香椎由宇との韓国語と日本語の会話は、メンバーの絆が感じられていい感じです。コンサートに大遅刻した主人公達のために、軽音部の仲間や先輩がピンチヒッターで穴埋めをしながら徐々に観客を集め、最後に主人公達がリンダ リンダを熱唱するクライマックスのカタルシスは、分かっていてもジーンときてしまい、いつまでもこのお話を観ていたい気持ちになりました。日経の夕刊の山下監督のコラムで、この映画のタイトルからバンド名にしたリンダ リンダズと言うアメリカのバンドがあり、そのバンドの10代のファンが映画祭でこの映画を観にきたと言う素敵なエピソードが書かれていて、国境や時代、年代を超える映画の躍動感を感じました。役者では、ぺ・ドゥナの真摯でいてどこかとぼけたようなキャラが絶妙で、シャープでクールな美少女振りの香椎由宇のキャラと好一対です。告りにきた男子学生は、松山ケンイチに似てるなぁと思ったら、ご本人でした。
パーラマウンです。
今20代の世代の人にも共感できる作品だとうれしいですが
主演の4人が扮する女子高生が、文化祭直前にバンドを組むことになって、準備期間もほとんどない中練習して、文化祭でライブする話。
損得勘定抜きにした、4人の素晴らしい友達関係に惹かれる人が多い作品なのだろうと思います。
現実には、いくら高校生世代であってもそんなにうまくいくのは難しいはずですが、観客にそんなのフィクションだとはあまり思わせない見せ方ができているところが優れているポイントなのかもしれません。
とはいえ、最初の公開から20年たってのリバイバル上映です。当時リアルタイムで見ていた世代には、この作品に懐かしさや共感を感じる人も多いとは思いますが、
つい最近高校生時代を通過した今の20代くらいの若い世代でもそう感じるのか。どうなのかなと疑うくらいには年月がたってしまいました。
2025年の今は、この作品で描かれているほどには社会が寛容ではないような気がします。すると、今の若者には共感しづらい内容になってしまってはいないか、どうしても気がかりに思ってしまいます。
the・青春!!
きっかけ
今日は休み。前日ダラダラ過ごしたせいか、起床時間は14:00…一週間前から続く腰もまだ痛いので、遅い朝食を食べベッドでごろ寝。寝るつもりはなかったものの寝てたみたいで起きたら19:00…
完全にやらかした気分↓↓
気分を晴らすべく最近映画が観れてなかったので観に行くことに。
で、こっから映画を当サイトでディグる。
そしたらあったのがこの映画。
タイトルを見て中学時代を思い出す。ちなみにこの時はまだリバイバル映画とは気付かず。
あらすじ
多分、北関東のどっかの高校。即席軽音楽部の女子4人組のバンドのお話。
もともと、5人組の軽音楽部のバンドメンバーで結成されていた。
ところがバンドメンバーの萌が指を骨折し、さらに凛子と恵が方向性の違いで仲違いし、凛子は一時バンドを抜ける。文化祭まではあとわずか。ボーカルも発表の曲も決まってない。
そんな折、韓国から留学生としてきたソンさんをノリで誘いボーカルに。
果たして、文化祭本番までにバンドは成功するのか??っといった内容。
感想
マジで懐かしい気持ちになった!!
2004年に高3と言うことはオレと同い年!!
もーこの時点で色々懐かしいーーと思った。
高校は男子校で、なおかつちょい陰キャだったんでこういう青春は味わえんかったけど、もし味わえてたら楽しかったやろーなと思いながら観てた。
昔、中1だった頃。この話と同じように中3の先輩が女子ガールズバンドを結成し文化祭でTRAIN-TRAINを歌ってた。ボーカルが2人やったんやけど当時の僕には衝撃的過ぎてその2人がメッッッチャ格好良くみえた。
そこから、THE BLUE HEARTSが好きになり何やかんやで聴いてた事も思い出した。
本当にエモい気持ちにさせてくれる映画でした☆
ただ、良くも悪くも少し単調やなと思った。
起きる事件もまー少なく2時間女子のわちゃわちゃを観てる感じで少し疲れた。90分でも良かったんしゃないのって思った。
あと、映画内で松山ケンイチがソンさんを好きになったキッカケが、ゴミを焼却炉に出すところと言っていたが、当時でももー環境が問題視され学校での焼却炉はなかったよな~と言うのは気になった。まぁ、どーでもエエことですわ。すいません🙏
まとめ
かなりキュンキュンなれる青春甘酸っぱい映画。恋人同士で行くんが間違いなくエエと思いました。
今の子らはこれ観てどー思うんやろ。その辺りもメッチャ気になるそんな映画でした!!
皆さんも是非~
誰もが経験し、経験出来なかった青春
青春映画の全て
振り返って青春と呼ばれる時間A time that, in retrospect, we call youth
その時代を永久に保存した
まさに、その時代に撮られた
色褪せない瑞々しい映画。
日常は
手の届く範囲
見える範囲だった。
その範囲で、
特色のある友達、知り合いが居て
ある意味狭い世界で
生活が成り立っていた。
面白いこと
誘ってもらったことに
夢中になり、その時間もある
振り返って青春と呼ばれる時間。
女子高生がバンドを組み演奏しても
エモーショナルな
ブルーハーツの曲は凄いなと。
最後の方、演者の演奏の後
ブルーハーツのオリジナルが被っても
色褪せない。
そのどちらも良いのは
やっぱり凄い。
観終わった後、
イヤホン付けて
ブルーハーツを聴いてしまった。
僕はチョロいのだ。
A film that permanently preserves that era,
shot precisely in that time,
fresh and vivid, never fading.
Daily life was within reach,
within sight.
In that range,
with unique friends and acquaintances,
life went on in what was, in a sense, a small world.
The fun things,
the invitations we received,
the moments we got absorbed in —
those are what we now call youth when we look back.
Even when high school girls form a band and perform,
the emotional power of The Blue Hearts’ songs is undeniable.
Near the end, after the performers play,
the original Blue Hearts track overlaps —
and yet it doesn’t fade.
Both are good,
and that’s truly remarkable.
After watching,
I put on my earphones
and listened to The Blue Hearts.
I’m easy to sway like that.
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