「古き良き平成」リンダ リンダ リンダ TUMSATさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良き平成
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小学校の遠足でのバス内でのイントロクイズで「ど~ぶね~ずみ」で曲名を当てたという長女の希望で鑑賞。(「みんなサビしかしらないんだよ」、、、そりゃそうだろ)
・(「意味あるのかな」という問いに)「意味なんかないよ」
・(中身ではなく)「とりあえず形からはいるんで」
・(何もしないでいることを曰く)「充電期間中」
こういうことを言えた時代があった、こういった口の利き方に「そんなこと言っちゃいけない」と目くじらを立てる必要のない時代があった、そんなことを想いながらの鑑賞。<掛け持ち>や<告白>、高等学校の宿直で酒を飲む教員や深夜の校舎に侵入する生徒たちに時代や時事性を感じたが、その意味では、なんといっても最後に流れた爆音の『終わらない歌』が堪らない。反社会性あるいは逸脱を象徴した楽曲が、いま聞いてみると立派な教訓として、政治的メッセージとしてはっきり意識できてまうところに、作品の芸術性とあわせて私自身の老いを感じた。
甲本先生、あいかわらず(というか昔から)いい味がでている。深夜の練習を黙認するだけで、部室に入って「がんばれ」と言ったりしない。演奏を聞いて「よかった」とか「すばらしい」とか言わない。『ある男』のような反嫌韓のための映画ではないことも含んで感動や共感や道徳を押し売りしない控えめさと併せて、当日の豪雨に重層的な意味があるところが好きだった。
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