「女子高生が魅せた”3日間のキセキ”」リンダ リンダ リンダ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
女子高生が魅せた”3日間のキセキ”
この反応であってるのかな?
笑いっぱなしなんですけど
しかもバカ笑いまじりで(苦笑)
いやぁ、このストーリーを浮かべた
着想力、すごいっすよ(驚愕)
もう一回、笑いたいから、
すぐに二回目みちゃったよ(笑顔)
え~~、恥ずかしながら
今回冒頭の感想3本立てで行ってみました。
そんだけ、衝撃を受け、大笑いしたわけです。
では、順番に書いちゃいましょう。
①バカ笑い
手を叩いて笑ってしまったのが3箇所。
登場順に行くと、一つ目がペ・ドゥナさんとカラオケ店員とのやりとり。
「歌うためにはドリンクの注文が必要」と強調するカラオケ店員に対し
「それ、おかしいよ」とペ・ドゥナさんが持ち込んだ水のペットボトルを
受付カウンターに出して対抗するやりとり。間と表情に大爆笑。
二つ目がペ・ドゥナさんと、香椎由宇さんの元彼とのやりとり。
こちらは、ペ・ドゥナさんが魅せる表情と仕草に大爆笑。
最後三つ目。ライブ本番前練習中のスタジオトイレ。ペ・ドゥナさんと
香椎由宇さんが、お互いに「ありがとう」とお礼を言い合う感動の場面のはずだった。
しかし、私は一瞬ウルッとした後に、二人の背後にありえないほど大量に積み上げられた
トイレットペーパーを発見。これ多すぎでしょ、と大爆笑しちゃいました(苦笑)
②着想力
女の子のバンドが文化祭で発表するだけならありえそうですが、
そのボーカルを韓国人留学生にしたこと、そしてその留学生役に
ペ・ドゥナさんをキャスティングしたこと。この二つに脱帽です。
③2回観た
もう一度笑いたくて、もう一度感動したくて、すぐに観ちゃいました。
ここで気づいたのが、友情、仲間意識が深まる距離感の魅せ方の上手さを二つ。
一つ目が肉体的距離。
香椎さんがペ・ドゥナさんをボーカルに誘った直後、
バス停に座り雑談をしています。このとき、香椎さんとペ・ドゥナさんの間に、
香椎さんの通学用かばんが置いてあります。これは心理的に警戒感をまだ抱いているときに
する行為です。しかし、2日目、夜の学校屋上では、バンドメンバー4名すべてが体を寄せ合い
連帯感が深まったことを示しています。この距離の魅せ方、上手いなと。
二つ目が呼び方
ペ・ドゥナさん役名はソンという名前なんですが、
3日間一緒に練習をするにしたがって、ソンさん→ソンちゃん→ソンと
呼び方、親しみ度を示すかのように、呼ぶ声にも丸みを帯びてきます。これも上手いな、と。
上手いといえば、香椎由宇さんの演技。
私、はじめて彼女の演技が上手いなと思いました(苦笑)
ただ、これには山下監督の演出力もあるのかなと思いまして、
これ、想像なんですが「素に近い感じでやってみて」と演出をしていたんじゃないのかなと。
冒頭、香椎さんがペ・ドゥナさんをボーカルに誘うシーンから、
その後も統一されているんですが、カメラを、なるべく全員が映る場所に、
それも、少し離れた場所に置いているんです。だから、映し出される画が、
ドキュメンタリーっぽいんです。あまりBGMも入れず、車が走る音など、
自然発生する音をそのまま使っています。だからこそ、微妙な心のざわめきとか、
恋模様とかに、余計にときめかされてしまうのです。恋模様といえば、松山ケンイチくんが
ペ・ドゥナさんに、告白するシーンも、ペ・ドゥナさんの間をずらした演技に笑ってしまいました。
ラストは、やはり
ブルーハーツの演奏で盛り上がって締め。
エンドロールを観るかぎり、この演奏は
本人たちが実際にひいているようです。かなり苦労したんだろうな。
ホント、上手かったし、ここは素直に感動しました(笑顔)
ただ、2回目観たときに演奏する体育館の壁にかけてある
時計の時間がストーリー上、辻褄があわないことを見つけちゃったりもしたのですが(苦笑)
☆彡 ☆彡
エンドロール、なにを協力したのかわかりませんが、
木村カエラさんの名前がありました。2005年のときって、もう売れてましたっけ?
と、これ以外にも
楽しませてもらったのですが
文字数が足りなくて書けない(苦笑)
甘酸っぱい高校時代を描いた3日間のキセキ(奇蹟・軌跡)
十分に堪能させてもらいました。ありがとうございます(笑顔×2)