劇場公開日 2005年7月23日

「【女子高校生4人の最後の”ロックンロールの夏”を”THE BLUE HEARTS”の名曲中の名曲で彩った作品。何気ない風景に余韻を与える山下敦弘監督の手腕が冴える作品でもある。】」リンダ リンダ リンダ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【女子高校生4人の最後の”ロックンロールの夏”を”THE BLUE HEARTS”の名曲中の名曲で彩った作品。何気ない風景に余韻を与える山下敦弘監督の手腕が冴える作品でもある。】

2021年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

笑える

興奮

幸せ

ー 今作を最初に観た時は、韓国からの留学生ソンを演じたぺ・ドゥナの存在すら知らずに鑑賞。
 何故に、韓国の女優さん?と当時は思っていたのであるが、十数年ぶりに見返すと、彼女のどこかのんびりとした存在自体が、バンドの結束力を高めていたし、ぺ・ドゥナの韓国人だからこその演技が、この作品に可笑しみを齎していた事が分かる。ー

◆学園祭前に、ギタリストが抜け響子、恵(香椎由宇:凄い美人なので、良く覚えている・・。)、望の3人が途方に暮れる中、現れたソン。
 ボーカリストとして、メンバーに加わるのだが・・

 ・ソンに恋する青年(松山ケンイチ!)が一生懸命韓国語で告白しているのに、ソンが拙い日本語で”キライジャナイケド、スキジャナイ・・”と断るシーン。
 そこはかとなく、可笑しい。

 ・ソンがカラオケで練習しようと店に行った際に”ドリンク付けなきゃ駄目なんですよ””ノミモノアルヨ・・”という店員との噛み合わない会話の可笑しさ。

 ・オヤマ先生(甲本雅裕)が彼女達に軽くあしらわれながらも、練習している音楽を微笑みながら聞いているシーン。

 ・随所で静かに流れるジェームズ・イハ(元スマッシング・パンプキンズ)のアコースティックミュージックも作品に趣を添えている。

<山下敦弘監督は、エレファントカシマシのドキュメンタリー映画製作も手掛けたり、音楽にも精通しているが、今作ではTHE BLUE HEARTSの名曲中の名曲”リンダ リンダ”の使い方も効果的である。
 ラスト、”終わらない歌”を彼女たちのコンサートのラスト曲から、エンドロールまで流すところも監督のセンスの良さを感じる作品。>

NOBU
CBさんのコメント
2024年9月24日

いまさら観た、という時代遅れの俺でしたが、ブルーハーツ好きを差し引いても、十二分に満足できる映画でした! あ〜、楽しかった。
寝過ごしちゃ、ダメですよね。

CB
Mさんのコメント
2023年8月27日

もちろん、「明日の少女」のペ・ドゥナさんもとても好きです。

M
Mさんのコメント
2023年8月27日

ペ・ドゥナさんの「明日の少女」を見ました。あまりの違いに(見ていてきつかったこともあり)「リンダリンダリンダ」を見ることにしました。
やっぱり傑作!!

M
kossyさんのコメント
2021年8月18日

NOBUさん、おはようございます。
そーいや最近、「日本のカウリスマキ」という表現が聞かれませんね。
初期作品はそんなイメージもありましたが、作風もストーリー性を重んじ、ここ10年くらいは普通の監督になってきてるんじゃないでしょうか。

kossy