「そんなこと、どうだっていいじゃないか。という作品。」光の旅人 K-PAX にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなこと、どうだっていいじゃないか。という作品。
「ファンタジー」というジャンルと
「光の旅人」というタイトルが
この作品には邪魔になっている。
見た目も我々とは違い、
言葉も通じないETという異星人と少年が
心を通わせる。
という作品とは正反対なアプローチで
ありながら、たどり着こうとする地点は
一緒のおはなし。
しばしば、意見が全く異なる相手に対して
「あいつはまるで宇宙人だ」などと揶揄する。
さて、心と心を通わせる、もっと言うと
目の前の相手を知ろうとする。
そして目の前の相手に自分を知ってもらう。
ただそれだけのことに、
見た目や言葉、思想や宗教観は関係あるのだろうか。
”ドクター”たちは、言葉を駆使して相手を
知ろうとする。それは時には論破という
攻撃にもつながってしまい溝は深まるばかり。
”常人”とは言葉が交わせない精神病患者たちは、
プロートに次々と共感していく。
最後にプロートが一人選んだのは、
一言も言葉を発さないベスでした。
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