「ささやかな愛らしさがある」子猫をお願い 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
ささやかな愛らしさがある
チョン・ジェウンの長編初監督の青春映画。
主演のペ・ドゥナと監督のチョン・ジェウンが、ここの作品で大きく羽ばたいていった印象があります。
高校を卒業した仲良し5人が社会に出て、不安を抱えながらそれぞれの道を歩み始める物語。
その目線が実に女性監督らしく、凄くリアリティがある描き方です。
カットもだけど音楽の入れ方や、友達との距離感や些細な台詞が柔らかいですね。
それとケータイを使ったテキストの入れ方もうまかったです。
5人を何となく繋いでいる、拾ってきた子猫の存在もさりげなくてユニーク。
ただ、調書を黙秘して食事を拒んだだけで収監されるオク・チヨンが謎?
家族を失った被害者なのになぁ。
ラストも爽快なくらいの落とし方でした。あのgood byeはすごい。
何だかささやかな愛らしさがある作品でした。
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