劇場公開日 2006年10月28日

「ジョン・マルコビッチのクリムト」クリムト Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ジョン・マルコビッチのクリムト

2020年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

クリムトがパリ万博に出品したエピソードとパリで出会った謎の女性との恋模様を描くが、心理面の追跡で具体性に欠け、作者の独りよがりが強い。当時の時代背景や衣装には見るべきものはあるが人間関係の描写が希薄で、例えば弟子のエゴン・シーレは添え物程度の扱い。映画に持って来いの題材ながら、視野の狭い世界の表現に終わる。唯一クリムトを演じるジョン・マルコビッチの存在感に救われる映画。

Gustav