少林寺怒りの鉄拳のレビュー・感想・評価
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ミスキャストだとは思います
横暴を尽くす満州人に対抗する主人公と少林寺僧侶の物語。 清時代の支配層・満州人を悪者にした勧善懲悪物ですね。満州人を「これでもか・・・」と悪く描き、「少林寺三十六房」にも描かれた三徳和尚も登場させ、物語を盛り上げます。 ただ、個人的には、サモ・ハン・キンポーを主演に配した映画でのシリアス展開には、違和感は強く感じてしまいます。プロローグの少林寺シーンや猫拳でのバトルなどもあり、どうしても「コミカル感覚」で観てしまいます。そんな中にレイプシーン等が挟み込まれてしまうと、嫌悪感と不愉快さを強く感じてしまいます。 しかし、流石にカンフーアクションは素晴らしい出来ですね。時間も迫力もバリエーションもあり、素晴らしいクライマックスでした。 このシーンだけで、私的評価3を付けたいと思います。
【サモ・ハンキンポーと言えば、コメディ要素を絡ませたカンフームービーのイメージがあるが、今作は日本未公開である所以が分かる作品である。】
■父を殺した悪徳役人たちを撃退した少林寺の僧、三徳和尚の強さを目にしたことで少林寺での修行に燃える春米六(サモ・ハンキンポー)。 その後、仕返しの旅に出た春米六は、性懲りもなく残虐な行為を繰り返す役人たちに怒りを高まらせ、和尚と共にヤツらのアジトに乗り込むのだった。 ◆感想 ・カンフー映画としては、一定レベルを見たしてはいるが、女にの対するレイプや過剰なバイオレンスシーンの連打が衝撃的な作品。 ー というか、この作品が香港で上映された事に驚く。当然、日本では未公開である。- <本作で初の監督のみならず、脚本、武術指導、主演も務めたサモ・ハン・キンポーであるが、彼はこの作品の失敗から多くを学んのではないか。 彼はこの翌年、初期の代表作「燃えよデブゴン」を撮り、名を響かせることになるのだった事を考えてみても・・。>
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