県庁の星のレビュー・感想・評価
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よくこんな題材、映画にしたな
織田裕二と柴咲コウという、新鮮な顔合わせで、ドラマそのものは丁寧にしっかりと描いてありますが、題材が地味すぎて、とりたてて映画にする必要があったのかなと。正直思いました。
県庁から出向してくる、野心家の職員と言う設定がいかにも織田さんにぴったりで、柴咲コウさんも、そこら辺にいるスーパーで働いている店員さんになりきっています。男女が主役と言うことで、恋愛の要素があったりするのかとも思いましたが、そんなこともなく、ひたすら人間のドラマが描かれています。
主人公たちの背景にある思惑が絡み合うことで生まれるドラマこそが、映画の主題です。派手な要素はありません。
よく映画になったな、と思いました。
企業系の映画の良作
安心して観ることのできる、そこそこの良作でした。
アマプラでウオッチリストに入れていた作品です。
以前に一度鑑賞済でしたが、もうすぐ配信終了なので、二度目の鑑賞です。
結構面白い作品だったと記憶しておりましたもので。
ただ、どうにもこうにも『スーパーの女』とイメージが被ってしまい、ごっちゃになってしまうのですが
えっ、伊集院光さんご出演じゃなかったっけ?とか(笑)
意気揚々と登場した県庁キャリアの傲慢不遜な主人公が、身内の裏切りで挫折を味わい、意気消沈から持ち前のスキルを活かせて、派遣先の民間企業を立て直すお話が楽しかったです。
できれば“官”と“民”の衝突やギャップを、もう少しコミカルに描いてくれれば、なお面白かったと思いました。
「部屋のトータルコーディネート考えてるような人はスーパーで寝具なんて買わないんです!」
↓
「あの…それは行動心理学か何かの…?」
「では、具体的な業務を与えてください」
↓
「与えてますよね!普通に店員やればいいんじゃないですか」
みたいな掛け合いを。もっとプリーズでした。
原作ありきの作品ですので、そこを弄ってしまうと、それはそれで問題なのでしょうが。
それはそうと織田裕二さん、めっきり見かけなくなりましたね。
TVドラマ『振り返れば奴がいる』で、冷酷なヒールっぷりを巧く演じていらっしゃったのが大変印象的でしたのに。
ヒロインの柴咲コウさんも、勝気だけれど妙な可愛らしさのあるキャラクターを好演でした。
若かりし日の佐々木蔵之介さんもご出演だったのですね。
完全なハッピーエンドで終るお話ではなかったのですが、今後の行方に期待を持てそうな爽やかな幕引きでした。
ちょっと笑っちゃったのは、エンディングテーマの後半パートが、かなり『ブレラン』のエンディングテーマに似ていたこと。
【若きプライド高き県庁職員が、民間企業のオンボロスーパーで学んだ事を描く。スーパーや県政の改革を通して大切な“何か”を見つけ出していく主人公たちの姿が印象的な作品。】
■K県庁のキャリア公務員・野村聡(織田裕二)は、「特別養護老人施設建設」のビッグプロジェクトを足がかりに、さらなるステップアップを狙っていた。
そのプロジェクトを前に、民間企業との人事交流研修のメンバーに選出されるが、研修先はしなびたスーパー。
彼の研修担当になったパートの柴咲コウ演じる二宮あきから、机上の空論ではなく民間企業の実態を学んで行くそれまでは、高飛車だった野村の人間としての成長を描いた作品。
◆感想
・野心溢れる野村を演じた、織田裕二が、行政では(当時)分からなかった事実に直面しつつ、自らの論理を掲げるも空回りするしーん。
ー これは、今でもあるのではないか・・。低賃金でスーパーで働く日本人と、多くの在留外国人の姿。ー
・そんな中、奮闘する野村を最初は、軽蔑しつつ徐々に彼の熱意に絆されていくスーパーの人々。
<スーパーや県政の改革を通して大切な“何か”(それは、理想を唱えるのではなく、現実に直面し、それに真摯に対応する姿勢である。)を見つけ出していく主人公たちの姿が心に響く。
だが、今作後十数年が経つが、行政府の根本は変わっていない・・。
けれども、コロナ禍になって以降の、市町村の行政機関で働く人々の、民を想っての献身的な姿には、頭が下がる。
厚生労働省の職員の方々の度を越えた頑張り(分かり易い所では、一度彼らの終電が亡くなってから使用するタクシー代を見れば、一目瞭然である。)には素直に感謝の念を抱く。
政府は、人的リソーセスの分配を考える時期に来ていると思うが、如何であろうか。>
柴咲コウさんがとても良い!
スーパーが舞台となった映画では伊丹十三監督の『スーパーの女』が思い出されますが、『キャプテン・スーパーマーケット』も忘れてはならない
客が見えてないエリート公務員の野村も改革しなければならないと思うのですが、映画製作スタッフも観客が見えないようでは困ります。設定やストーリーには興味深いものがあり、官であれ民であれ共感できるうえに、働く上での参考にさえなると思います。ヒットもするでしょう。違う立場からお互いの欠点を再発見し、観客は自分なりの答えを見出すことができるのかもしれません。
「人の上に人をつくり、人の下に人をつくる」という信念を持った野村(織田)に対してはエリート意識を持った嫌われ体質が備わっていて、スーパーのパート店員・二宮(柴咲)にガツンと言われたり惣菜チームで敗北したりと、エリートが失敗を積み重ねるというシーンで溜飲が下がる思いになります。しかし、建設会社社長令嬢を婚約者にして200億円の巨大プロジェクトの中心となる順風満帆の公務員生活はそれほど堅実なものではなく、派閥や官民癒着といった現実に敗れ、見えてない性格により婚約者も離れていってしまう。そんな途方に暮れる彼の姿に感情移入先まで変化していき、憎むべき対象がライバルでもあった桜井やプロジェクトを始動してしまった議会に向いてしまうといった展開。
談合入札や汚職といった問題を提起した社会派映画とも取れるはずなのに、市民オンブズマンの中心人物がベンガルだという点が弱い。これでは「文句ばかり言ってる団体」といった主張が正しいようにも思えてしまいます。野村をヒーローとして扱いたい趣旨はわかるのですが、“公文書マニュアル”を作ってるような男だけにまかせてはいけないですよね。現実には市民にもわかりやすい文章を作るためのマニュアルのほうが多いはずです。また、週刊誌に人事交流研修の失態を暴露するマスコミだって三流過ぎますし、内部告発の意味だって違うような気がしてなりません。まぁ、まともなマスメディアが無いような田舎という設定なのかもしれませんが。
今までにない面白い内容の作品でしたけど、期待してたほど笑えるシーンが少なかったことや、テレビドラマ風だった点は残念なところです。
ありがちなストーリーと思いきや・・・
県庁職員 青島
よく言えば踊る大捜査線同様に楽しかった。
ちょっと嫌な言い方をすると、一時キムタクが言われてたような
どの配役をしてもキムタク版なになにのような、
織田君版県庁職員の映画かな。
結構面白いし、楽しめるんだけど、もし青島君が県庁職員で
堅物だったら・・・って感じもちょっと残るんだよなぁ。
それだけ「踊る・・・」が織田君に付きまとってしまう
嵌る役で、印象が強いのかも知れませんが。
話の先が少々見えるけど、それでも何か映画の中の人たちと
一緒の気持ちになってる時があったり、まぁ気難しく考えず
楽しめる映画でした。
織田君、アマルフィみたいな映画より、絶対こう言う感じの方が
良いと思うんだけどなぁ。
まぁそれにしても、あの女性の県知事は腹が立つなぁ。(笑)
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