「ストーリーに入り込めば驚きも大きい」“アイデンティティー” carnageさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーに入り込めば驚きも大きい
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私はこの作品についての一切を知らない状態で先読みもしないで只々、映像を目で追っていきました。そして、後に来るどんでん返しに驚きました。それまでのストーリーの流れはとても自然でギリギリまで気づかない程でした。地球の裏側で起きてそうな、何の繋がりもないような二つのストーリーが後に繋がった時の驚きはとてつもなく、どんでん返しという形でストーリーに影響を与えたのだと思います。
モーテルにて起きた殺人事件自体、何が起こるか予測がつかず、緊張感の作り方も良かったです。
映画全体的な内容は解離性同一性障害(多重人格障害)をテーマにしていて、それをテーマにすることで生まれる良し味を最大限に生かしきれている映画だと感じました。
一人の人間の中で分裂した人格のそれぞれがその中にいるという自覚を持っていなかった。しかし、彼らは個々のアイデンティティを持っていたと考えられる。彼らの存在は紛れも無い事実であるが、彼らは人格に過ぎず、社会的には一人として扱われてしまう。この作品ではそれを訴えているように捉えました。
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