劇場公開日 2002年6月8日

「愛あるサム」I am Sam アイ・アム・サム だいこんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛あるサム

2015年6月22日
iPhoneアプリから投稿

サムの持つ純粋な愛情。
ルーシーを幸せにして挙げたい気持ち。
うまく実現出来ない葛藤。

ルーシー自身が成長していき、サムよりも優秀になっていくことは間違いない事実であるだろうが、ルーシーはサムが父親であるから強い。サムの愛を受けて、それを求める優しい心、強い心をもっているから彼女は強く、優しく、成長出来るのだと思う。
違う作品で、子供が子供でいられなくなることは一番虚しい。というが、

ルーシーは違う。確かに、父が強くはないから自らが強くなっていくとも思えるがそうではなく、子供として親の愛情を強く求めて、それに応えるようにルーシーも成長していく。 きっと、他からみれば何か足りない親子なのかも知れないが、絶対にこの環境で無ければ生まれない関係がここにはあり、それが2人にとって本当に大切なものであった。他人には計り知れないものをこの作品で見せてくれた。
汚れない愛情の強さを思いしらせてくれる作品である。

だいこん