「泣ける。しかし」I am Sam アイ・アム・サム ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)
泣ける。しかし
泣ける。「パパなんて大嫌い」と言うところにはぐっときます。もう文句なしの感動を与えてくれます。
でも、それが逆に不自然なんです。全登場人物がいいひと過ぎるんです。友人は別としても、弁護士、里親、そして他人にいたるまで、誰もがSamをサポートしていて、現実には障がいを持つというだけで疎まれたりもするはずなのに、そんな描写はほとんどない。敵対する弁護士たちが唯一悪役に見えるものの、彼らもあくまで(金や勝率が全ての悪徳弁護士でなければ)娘Lucyのことを配慮してSamと引き離そうとしているわけで、それの良し悪しに関わらず彼らに悪意はない。つまりこの話は虚構感が見え見えだった、それが見えてしまったので100点ではないです。その点でいえば「レインマン」が上かも。
それにしてもこの親子の演技力は怪物級。
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