「得した気分」I am Sam アイ・アム・サム おまつさんの映画レビュー(感想・評価)
得した気分
そりゃ難しい役柄もこなせるでしょ、ショーン・ペンなら。脇役もミシェル・ファイファー、ダイアン・ウィースト、ローラ・ダーンといった疑いようのない実力派で固めてる。ストーリーも知的障害を持ったシングルファーザーとかわいらしい娘さんの心のふれあいっていう鉄板の超お涙頂戴もの。そして全編には誰もが知っているビートルズの名曲を散りばめる。
感動を強要する映画には拒絶反応があるからか今までノーマークだったこの作品。今回、なんとなく、でも斜に構えながら観たところ・・・
良いです、とても。仕上がりにそつがなく、ここまでやられたら感服って感じでした。
難解な作品がいい映画とされがちな風潮の中、この作品はすべてが直球でむちゃわかりやすい。これが映画の本来あるべき姿かな、って思わせてくれる作品でした。そして、恥ずかしながら、観た後に気づいたのですが監督さんは女性の方だったんですね。偏見があるわけではないですが、良い意味で納得。やさしい気持ちにしてくれました。気づきも色々あって、今更ながら、なんだか得した気分を味わえました。
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