シャイニングのレビュー・感想・評価
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怖いもの見たさ
名作と言われているシャイニング。怖いものは避けてホラー観ると夜怖いし、全く観ないで過ごして来ました。しかし最近ついに怖いもの見たさが爆発、観てしまいました。ホラーという事ぐらいしか知らず、こういう話なんだ!と、新鮮に楽しめてしまいました。
意外と自分でも観れた。。。
ポルターガイストは起こるけど、ホラー的なものは囁くだけで、1番怖いのは受け取り手の人間なのかな?と思ったけど、やはりそこだけでは留まらなかった、、。
怖くて夜眠れない!(T_T)と思いましたが、意外とぐっすり眠れました。。
前々から気になっていた作品が観れてスッキリしました。
これからは怖くて遠ざけていた作品も観てみようかな、と思いました。
ホラーです。
静寂に潜む狂気
ファンタスティック
色々と語りたくなる作品
NHK BS4Kの録画鑑賞。
何十年か越しに、初めて最初から最後までちゃんと観た。
スティーブン・キングは、この映画に対して、ジャックが最後までダニーを追いかけ続けるという、ラストの改変をとても怒ったようだ。
原作では、亡霊に取り憑かれたものの、ジャックの中に残った父性愛や家族愛が、ダニーや妻を逃がしたということらしいので(未読のため、他資料参照)、テーマが変えられてしまったことへの怒りだろう。また、依存性や暴力的な加害行為の経験がある人々に対して、どちらの結末の方が救いがあるかと言えば、間違いなく原作の方だと思う。
今作が、そうした点や黒人の料理主任の扱い等、多数派の人々の内心の偏見に乗っかってつくられている部分は、時代的なことを考慮しても、やや気にはなる。
しかし、それ以上に、全編を映像と音と編集の力でまとめ上げ、「映画」でしかなし得ない作品をつくり出したキューブリック自身の作家性に、強く惹かれた。
ちなみに自分は、映画の中にあっても、ジャックの父性愛は残っていたと思う。
根拠は、ダニーの足跡。
曲がりなりにも、ジャックの知性からすれば、ダニーの機転に気が付かない訳がないと考えた。本気で仕留めたければ、引き返して近くの脇道を探すだろう。そこをあえて先に進んだのは、亡霊に取り憑かれながらも、ジャックの心の奥底にある良心がダニーを逃したのではないかと思ったのだ。
自分勝手な深読みのしすぎかもしれないが、今作は、そういうことを色々と語りたくなる作品だったことは確か。名作の証だと思う。
雪が降ったら見る映画
雪が降ってきたらよく見る映画ですが、
今回は子供と『オテサーネク 妄想の子供』を見終わり、
子供が「他に怖い映画ない?」と言うので
コレを一緒に見ることになりました。
見ていて思ったエトセトラ
◯「オテサーネク」は初見だったので、子と2人でやいのやいの言いながら見られましたが、こちらは何度も見ているため、なるべく喋らずに解説やツッコミは入れずに見てました。
◯とはいえ、超名作に、
やっぱり、ちょこちょこ合いの手を入れずにはいられず、クチが勝手に開いてました。
◯いきなり冒頭空撮シーンから。
子「あっ、ドローンだねっ」
自分「残念、この時代にドローンありません。ヘリで撮影。よく見るとちょこっと影が写ってるよ」
「最初のこのシーンから、もう凄いよねっ、このシーン何をあらわしてるのかと言うと、、、」
◯迷路シーン。父が模型を上から見つめるシーンに母子が遊ぶシーンがかぶさる映像で、ついつい「ほら、これ、この被せ、凄いよねっ」
単なる感想なんですがっ💦
◯子が「ジャンプスケアある?それは嫌なんだぁ」と言うので、「そんなことで怖がらせるような監督じゃないよ。世界で最高の監督なんだから。パパは総合的に考えて、世界で一番の映画監督だと思ってるよ。でも、急に怖いのは一ヶ所あるかな」
で、あの斧でぐさシーンの前で「そろそろ気をつけて」と警報アラート発信。
◯有名な血がどば洪水シーンで、子は強がって「こんなの怖くないよぉ〜」と。
でも多分、今後何回かは夢に出てくるでしょうね。^_^
どばぁ〜〜! ばしゃぁ〜〜!
ひゃぁ〜〜〜!!助けてぇ〜〜!
(本来は子供に見せる映画じゃありませんね)
◯とかなんとか、書けばまだまだありますが、レビューから離れていきますので、実況はこの辺で。
◯とにかく、言うまでもなく、
怖くて凄くて素晴らしい作品です!!!
おもろい
母は強し
そもそも凄かった
ずっと昔に見たきりだったこの作品を、「ドクタースリープ」を見たことでもう一度見る必要になった。
映画『シャイニング』における原作者のスティーヴン・キングとスタンリー・キューブリック監督の意見の相違は、映画史においてもクリエイティブな対立として有名な話だ。
この物語のテーマと解釈に意見の相違があったとされる。
キングの意図
家族愛、父性、アルコール依存症との闘い、そして人間の再生を描いた心理的ホラー
キューブリックの解釈
人間の内に潜む暴力性や狂気を描く、冷徹で象徴的なサイコホラー
つまりキングは、キューブリックが原作である「人間ドラマ」と「心理的恐怖」を無視し、「視覚的で抽象的な恐怖」に偏りすぎたと批判した。
また、ジャック
原作ではジャックは複雑で共感できる人物
アルコール依存症に苦しみながらも家族を愛しており、狂気に陥る過程が丁寧に描かれる。
映画ではジャックは最初から不安定で狂気じみており、家族への愛情がほとんど描かれない。
キングは「映画のジャックは最初から狂っている」として、キャラクターの深みが失われていると不満を述べていた。
その他ウェンディや超自然現象の表現に相違があった。
特にラストシーン キングは「映画のラストには希望がない」として、原作の持つ救済のメッセージが失われたと感じていたようだ。
映画ではさらりと流されたアルコール依存症だが、ジャックの飲む酒は「ジャックダニエルズ」 つまり、ジャックとダニーだ。
ここにも意味深さが伺える。
自分自身を飲むという暗示 アルコールに飲まれてしまうこと 自己破壊 このことが「ドクタースリープ」ではっきりと描かれていた。
さて、
改めてこの作品を見て感じるのが映像の「美しさ」というのか、映像からにじみ出る意味深さだった。
キングはノーと言ったようだが、ジャックニコルソンが持つ雰囲気とジャックはとてもマッチしているように思う。
冒頭 ダニーのイマジナリーフレンド 映画「イマジナリー」と同じく、幼少期に子供がする言動 セルフトークという場合もある。
しかしダニーの「トニー」は、ダニーの空想ではなく霊的な第三者でもなく、おそらくギフト的なものだろう。
もう少し妄想すると、トニーとは未来のダニーのようにも思えてくる。
ダニーはすでに悪い予感をキャッチしていた。
既にそこからジャックの中には狂気が巣くい始めている。
小説と映像描写は時に相容れなないほど対立するのだろう。
それを作家とひざを突き合わせて修正するのが一般的だと思うが、当時のアメリカではかなり強引だったのかもしれない。
ただ、
キングの主張は彼独自の考え方で、キューブリックのアレンジは映像としてとてもいいものになっていると思う。
映像化することになった時点で、作品が姿かたちを変えるのは、今となっては当然のことだろうが、当時は相違が遺恨になってしまったのだろう。
さて、、
キングの書いた原作は、キングらしさが詰まっている。
ホラーを通して伝えたかった彼のテーマは、家族の再生であり邪悪さとギフト そして父としての責任だった。
キューブリックのそれは、ホラーそのものが持つ世界観を楽しんでもらいたいことだったように思った。
ジャックの孤独 一人で抱えている責任 それが狂気となり暴力になる。
象徴や謎めいた演出があり、明確な答えを提示しないことや時間のループ(最後の1921年舞踏会の写真)という謎。
基本的な内容は同じでも、まったく違う感じがする。
1980年当時
最後のシーン ジャックの凍死 今では考えられないほどあっさりした終わり方をしている。
当時怖いと思ったものも、今では平気で見ることができる。
でもやっぱり面白い。
冬季閉鎖するホテルの管理人
過去の不可解な出来事
インディアンの墓地
これから何か起きることを視聴者に予期させる手法
やはりあのタイプライターで書いたものをウィンディが発見するシーンは怖すぎる。
タイトルのシャイニングという言葉とその意味もはっきりと描かれていた。
不穏を予期し、飛行機に乗ってまでホテルまで行ったハロラン
その彼がたった一撃で殺されてしまう。
彼の予感 シャイニング
それはギフトでもあるが、恐怖に飲み込まれると自分自身の破滅になってしまう。
幽霊らしからぬ人々
キューブリックが当時視聴者に委ねた解釈
これが「ドクタースリープ」になった。
しかし、ドクタースリープもキューブリックの解釈で、彼の独断の解釈による映像化で良かったように思う。
書く才能と映像にする才能は別で、読むのと観るのもまた頭の使い方は異なるだろう。
卓越した才能を持った人たちは面倒くさいものだ。
オリジナルに被せた独自の解釈
当然印象はまるで違ったものになる。
原作の内容がまったく別物だと知れば、人は原作も読みたくなるのではないか?
原作の出来が良ければ映画も面白くなる。
映画のために書く脚本よりも、原作を元に書き直された脚本は、映像としての表現を伴った最高の作品になるようにも思う。
その、2つが存在していいと思った。
仕事ばかりで遊ばない ジャックは今に気が変になる
予備知識なくても楽しめる映画
名作とも言われ、ちょー怖い作品としても名高いスタンリー・キューブリック監督作品のシャイニングです。
とにかくこの時は「名作」と言われるもの、「はずれはない」という作品を観たかった!
どうやら今回は「コンチネンタル版」というものを見たらしい。
150分程ある長編のカットもあれば120分程のものもある。
その中での後者を見たようです。
冒頭に出てくるシーンは圧巻。
めちゃくちゃ威圧感がありました!
そして意味がわかりませんでした。
また、映像に於いても80年代の映画という印象が感じられないようなキレイな映像、セットでした。
(もちろん時代背景も含めモノは古いですが)
そしてジャック・ニコルソンの演技はすごかった。と感じました。
狂気の世界を作り出しているのは他ならぬ、この俳優あってこそですね。
ただのオカルト映画。と評する人がいる中多くの人がこの映画を名作として挙げているのも事実。
私自身もその世界感を緊張を感じながら観ることが出来ました。
このジャケットのシーンを観られるところがありますがすごい怖い!
予備知識なくても楽しめる映画だと思いますので恐怖の世界を味わいたい人。
非日常を味わいたい人にはオススメです。
(正直、日常でも起こりうる話だとは思います)
「完璧」なホラー映画!
ホラー映画の代名詞。噂にしか聞かなかったこの名作を、意を決して視聴。
ビックリ要素がほぼないにも関わらず、BGMやキャストの表情、演技、独特なカメラワークなどで、ここまで恐怖心を煽るように作っていることにとても驚いた。内容はテンポよく進むこと以外訳がわからないのだが、この密閉空間で、とにかく不気味に家族が狂っていく感じは怖気付いて逃げ出したくなってしまう。
カメラが変わるたびにモノの配置が変わっていて、どうやら違和感を抱くように作られているようである。自分はさっぱり気づかなかった。完璧主義者のスタンリーキューブリックが手がけた、語り継がれるホラー映画。繰り返し繰り返し観て、新しい発見を見つけたり、考察を重ねていくことができる、素晴らしい名作だと感じた。
ジャック・ニコルソンの狂気
原作と違いすぎるのでスティーブン・キングからはかなり嫌われてるようですが、これはこれで私は大好きです。もともとキングは心理描写で人をゾッとさせるのが得意なので、映画でその恐怖を表現するのは難しいのかもしれませんね。
邪悪な場所に向かっていることを暗示させるようなオープニング、何回観ても大好きです。タイトルロールが、Wordで書きました!みたいなのも時代を感じさせますね。
ジャック・ニコルソンが徐々に悪霊に蝕まれていく変化も見どころですが、奥さんの怖がり方も味がありますし(奥さんの表情が怖い(笑))、何より子役の表情、トニーの時の声の変化、あんなに幼いのにスゴイの一言に尽きます。
残酷描写も特にないのにハラハラさせてくれる、ホラーの名作だと思ってます。
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