劇場公開日 1980年12月23日

「感受性の凄さ」シャイニング ミカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5感受性の凄さ

2021年8月3日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

過去に自宅で鑑賞したことがありますが、ちょうど劇場で公開されていたので再鑑賞しました。原作は未読です。

ジャックの狂気は、自分を追い込む完璧主義な性格ゆえなのだと思います。そのジャックの狂気を感受性豊かなウェンディとダニーが感じとった。数々の幽霊や血も、彼らの幻覚とも思えなくもありません。あの場所が、感受性豊かな人の想像力を逞しくするのかもしれません。

現代の核家族にもDVや殺人は良くあるトラブルですよね。いやいや、八つ墓村みたいに昔から日本でも良くあることですが、何が一番怖いって隔離された空間にいる身内同士。人間が何よりも恐れるのはこういうシュチュエーションなんだろうな。

キューブリックもジャックと同様、超完璧主義者ですよね。作品を観ていると、ジャックがキューブリックに見えてきました。天才が持つ狂気を、キューブリックそしてジャック・ニコルソンから感じ取れるから、本作はずっと人を魅了してやまないのだと思います。

天才は理解を超えます。だから、映画は面白い。

ミカ
talismanさんのコメント
2023年4月20日

感受性の異常な強さと超・完璧主義、この二つが同じ強度で揃ったら狂うか自殺するしかないと思いました。

talisman
CBさんのコメント
2021年8月3日

> 劇場で公開されていたので再鑑賞しました
おめでとうございます。
レビューにも書いたけど、自分は若い頃にこれ観て、観終わった時には椅子の上で膝抱えてましたからね。怖かった…

CB