「All work and no play makes Jack a dull boy. 分かりやすく不気味!」シャイニング アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
All work and no play makes Jack a dull boy. 分かりやすく不気味!
シャイニングの舞台となったホテルはネイティブ・アメリカンの墓地の後に建てられたらしいです。今日たまたま「2020年のオリンピックの為に建てられた新国立競技場には人骨が187人分埋まってた」というニュースを見ました。新国立競技場は昔墓地があった場所・・大丈夫?オリンピック大丈夫?選手達ジャック・ニコルソンみたいになったりしない・・・あ、それはそれで見てみたいかも?
そんなこんなでシャイニングです。恐らくこれは元祖なのではないでしょうか?理由や原因を全く説明しない不気味演出だけで推すホラーの大元祖。もう演出は分かりやすく不気味なのに、内容は何が何やら全く持って分かりにくいという作品でした。ジャック・ニコルソンあっという間におかしくなっているので「んん?どうした?どうした?」ってなってしまいます。
まぁ、キューブリックがやりたかったメインはストーリーがどうこうより不気味なヴィジュアル撮りたかったっという所ではないでしょうか?そういった意味では大成功ですね。ジャック・ニコルソンの顔芸、流石です。そして、シェリー・デュヴァルの顔芸。個人的にはこっちの方が怖かったです。シェリー・デュヴァルって目にしろ口にしろ顔のパーツがひとつひとつ大きいんですよね。ホラー向きの顔立ちです。
結局ダニーの超能力?は何だったのでしょうか?トニーの設定も途中から殆ど活かされてなかったですよね?あの指曲げてやり取りする描写好きだったんですけどね。そして、あのジャックの最後は迷路で迷子になった挙げ句に凍死・・・いや、かなり寒そうでしたし、そりゃ凍死もするよねってのはわかるのですが、あの「作品を観てなくても誰もが知ってる映画史に残る名悪役」の最後が迷子で凍死だったって・・・ちょっと衝撃でした。
と色々とツッコミながらもインパクトはあるシャイニング。様々な映画に影響を与えた映画史に残る一作として観ておくべき作品でした。