劇場公開日 2006年9月26日

「優れた集団ビルドゥングスロマン作品!」フラガール KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5優れた集団ビルドゥングスロマン作品!

2021年11月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

かつて鑑賞した時も
良い作品だったとの印象があって、
会社の朝礼の際に他の社員の皆さんに
紹介した記憶がある。
しかし、改めての鑑賞で、
ここまて優れた作品であったとの
想いは無かった。
最初から最後まで
前向きの涙が止まらなかった。

人生の新たなスタート時点では
全ての人が素人だ。
そんな人々が成長を遂げていくのを
見るのは感動的だ。

先生は炭鉱の世界を理解するように、
生徒達はプロ意識を共有するように、
また、家族や炭鉱関係者も
狭い社会での意識から己を解放するように
成長していく。

実話をベースにしながらも
上手に改変して
素晴らしいエンターテイメント作品へ
仕上げたスタッフに敬意を表したい。
映画「フラガール」は優れた
集団ビルドゥングスロマン映画に結実した
のではないでしょうか。

尚、この年のキネマ旬報では
第2~5位までの作品に対し
6~7人の評論家が10点満点を付けた中で、
「フラガール」は10点を付けたのが
たった2人だった中での第1位の選出だった。
ほとんどの評論家から満遍なく支持を
受けたのがうかがえる作品だ。

KENZO一級建築士事務所
NOBUさんのコメント
2021年11月4日

今晩は
 私は、年代的に今作を映画館では観ていません。
 けれども(勝手に、映画館で観た映画の感想は、2割増しになると思っています。)今作は、町全体の喪失感を、”無理だろ!”と言う大多数の意見を跳ね返して、見事な商業施設を作り上げた人々の気概と、同じく喪失感を持ちながら都会からやって来た厳しき指導者を演じた松雪泰子さんの姿と、それに応えた葵井優さんと町の仲間達の姿が素晴しく・・。
 若い時期にはDVDで。最近は配信で見返しました。
 優れた映画は、時を越えて響くモノだなあと思える邦画でした。
 今作を観て、即、ジェイク・シマブクロのCDを複数購入した事は、良く覚えています。
 映画って、そこで流された音楽や当時の状況を知りたくて本を読んだり、知的好奇心を掻き立てられるものだなあ、と思った映画でもありました。では。

NOBU
近大さんのコメント
2021年11月4日

コメントありがとうございます。

『嫌われ松子の一生』も是非!

近大