劇場公開日 2006年9月26日

「何度見ても感動!とにかく観てほしい作品!!」フラガール 足立佑介さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5何度見ても感動!とにかく観てほしい作品!!

2021年4月15日
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スパリゾートハワイアン誕生にまつわる感動の映画。

福島県いわき市にある、ド田舎の炭鉱町に「夢の島ハワイ」をイメージした一大リゾート施設をつくろう。

それが傾きかけた炭鉱事業の労働者やその家族の雇用創出、さらに企業の新たな収入源確保のためとはいえ、こんな無茶な新規事業案は絶対に叶うわけない。

映画にもあるように、当時の関係者は全員そう思っただろう。

それにも関わらず、現在はハワイアンズとして、年間100万人以上が訪れるスパリゾートになっているのは、奇跡というしかない。

でも、その奇跡を成したのは、結局、人の信念や覚悟、挑戦と成長。

そのことをこの『フラガール』は、実に見事に描いている。

物語の途中、とある重大事件が起こり、先生と生徒に意見が異なる場面がある。

両者が共に人間として、そしてプロとして成長した証を示す、非常に心揺さぶられるシーン。

そこからのクライマックス。

松雪泰子さん演じる先生の「いまのあなたたちとなら、本当に踊りたい」というセリフ、

その後のラストのダンスシーンは涙なしでは見られない。

自分の中で、なにか凹んでしまったり、新しいことに挑戦しようとするとき、実に勇気づけてくれる素晴らしい作品だと思います。

足立佑介