劇場公開日 2004年11月20日

「絵本のよう」ハウルの動く城 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 絵本のよう

2025年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

公開時に観たときにとても気に入っていた作品です。個人的に、同じ映画を繰り返し観ないようにしているのですが(ファースト・インプレッションの印象を強く残したいがため)、時々数10年ぶりに見直してみると、色々な発見があって、それはそれで面白いなと思ったりもしています(観た途端にファースト・インプレッションだけではなくなってしまいますが…)。動く城が登場するオープニングから独特の異国情緒に包まれ、とてもワクワクした気持ちになりました。ハウル(木村拓哉)の登場シーンも秀逸ですよね。ソフィー(倍賞千恵子)ならずとも、一瞬で心を掴まれてしまいます。そして、荒れ地の魔女(美輪明宏)やカルシファー(我修院達也)、かかしのカブ(大泉洋)など現実離れした魔法の世界がたっぷりと堪能できます。初見時に気に入っていたのは、ソフィーの容姿がその時々の心境によって変化する描写で、アニメーションならではの魅力を感じました。約20年ぶりにみると、人物描写などで少し物足りなさを感じてしまいましたが…。

赤ヒゲ