「心の声が」ハウルの動く城 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
心の声が
最近、わけあってソフトでみなおしたので。
劇場で観た時は終盤のたたみ方がめちゃくちゃに思えて、ポカーンとなってしまったクチでしたが、何度も観るうちにだんだん好きになってきたみたいです。
というのもいい場面がありすぎるし、このキャラたちのことを好きになってしまったから。
そして劇的ではないけど平和。戦争して悪魔に変化しそうだけど、なぜか平和。
ラピュタにおけるタイガーモス船内の暮らし、魔女の宅急便におけるオソノさんや奥様との交流など、好きな要素が生活の中で描かれているからだと思います。
ヒロインの造形に関しては、おれは地味で純朴な女が好きなんだ〜!という作り手の心の叫びが聴こえてくるよう。
逆に敵役の女はみんなお化粧してけばけばしく飾り立てている。
中でも面白いのは荒地の魔女。
王宮での階段登りのシーンが、「サンセット大通り」のノーマがスタジオに呼ばれるくだりとクライマックスの階段下りの合わせ技みたいに思えてきたからです。
自分を邪険にしてきた連中がとうとう自分に頭を垂れると期待して来たの
に、アテが外れてそれでも執念で思いを果たそうとする。
ノーマ・デズモンドでは?
しかしこんなに女性たちが軸になっているストーリーもめずらしい。
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