博士の愛した数式のレビュー・感想・評価
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この生徒たちは何年生だ?とか、ルートの本当の名前はトオルっていうんじゃないのか?などとつまらないことを考えてしまった。
80分しか記憶が持たない博士。人と接する手段として数字のことを訊ねるのです。初対面の異性と何をしゃべっていいのかわからないときに、星座や血液型を尋ねるのと似ています。だけど、ありきたりな会話よりは「靴のサイズ」を訊くほうがよっぽど相手の気を惹くでしょうし、今年の男女の会話において大ブレイクすること必至です。ただし、「24です」という相手の女性の答えに対して、「大きいね」とか「僕と同じだね」と返すのは禁句です。せめて「高橋の背番号と同じだね」くらいにしておきましょう。 数年前に、小学校では円周率πを「3」で教えるなどというデマも流れましたが、この映画の冒頭で生徒たちが「3だったら正六角形と一緒じゃん」と言ってました。これには目から鱗・・・初めてあの話がデマなんだと確信しました。円周率やその求め方の考えを教えるのは小学校高学年だから、これは中学生か?などと思っていたら、ルートやマイナスの概念にもしっかり答えていたので中学3年以上ということになります。さらに吉岡秀隆先生は虚数や対数についても説明するのですから、受験生にはきついかもしれない(kossyもわからない)。そんな中で、仮にオイラーやフェルマーを知ってる中学生がいたら、職員室に呼び出されるに違いありません。 物語は素数や友愛数を中心に数字の神秘に触れ、記憶が止まった博士の“今が大事なんだ”というテーマで、家政婦・深津絵里と息子ルートとの交流を描いた作品。心が温かくなりました。暗号は素数から作られるなどといった『ビューティフル・マインド』にも通ずるウンチクや、数学が好きになるエピソードが満載。そして阪神タイガースファン必見の映画とも言えるでしょう。これがジャイアンツファンだったら、「こっちには長嶋語録の“勝利の方程式”があるんだぜ!」などと反論するところでしょうけど、あの時代のワンパターンの戦略では方程式と呼ぶより公式と呼んだほうが正しいかもしれません。もしくは「完全数28は新浦寿夫だ!」と叫ぶかもしれません。間違っても広田、阿波野、岡島とは言わないでしょう・・・ 塾講師をやってたときには数学の主任をしていましたので、数学に関しては言いたいことは山ほどあるのですが、とりあえず、高校受験間近の生徒に分数を教えていたことも謝ります。数学嫌いの生徒に「6174の不思議」などとわけのわからぬ話をしてしまったことも反省しております。そして、わけのわからないこの記事を読んでくださった方々にも・・・ごめんなさい。この映画の博士やルートのように、愛をもって数学を語るべきだった・・・
特異な設定がいまいち活きていない
80分しか記憶が続かない博士と、 母子との触れ合いを描いたハートフルドラマ。 ただ博士の特徴はいまいちドラマの中で活きていない。 映画を見る限り、母子が博士に感銘を受けるのは 彼が単にいい人だからであって、 80分しか記憶が続かないこととはあまり関係がない。 そうだとするとこの博士の特徴的な設定は何なのか。 この作品を手に取ってもらうための、または、感動を演出するための、 安易で商業的な障害者設定に感じてしまった。
今こそは、永遠。
教師は―、 その教師本人が、どれだけその得意分野に夢中になっているか ―、 その後ろ姿と目の輝きが、弟子を育てると思うのです。 映画は地味なテーマ。でも不思議に飽きさせない。 古来より数学は哲学や美術と一体だったのですね、僕ももうちょっと早くそのワクワク感を教えてもらいたかったな。 友人が数学の教授をしているのだけれど、その彼を夢中にさせた所以をこの映画から想像させてもらえました。おそらく魅力的な先生に出会えたのでしょう。 ほら、劇中、教師になったルートの授業が終わったとき、ひとりだけ席を立てない子がいたね。あれですよ。恩師との邂逅。学問にこころを奪われた瞬間。 「雨あがる」と同じ監督さんでした。 合点がいきました。ドラマチックでなくっても、人と自然は美しい。ありままで世界はいとおしい。この映画はその隠された"数式"を体現した作品です。 あとは、僕自身がかつて老人ホームの職員だったことで、博士と家政婦の関わりを懐かしく共感できたことも収穫。 ホントですよ。今を大事に関わることが永遠のこころの関係なんです、僕も体験しました。 いい映画だった。 今夜は安眠できそうです。
博士に惹かれる
原作を数年前に読んでから映画を観ました。 博士の人柄にとても惹かれるものがあります。 80分しか記憶がもたなく、博士にとってはいつも初対面となるルートに対して、いつも愛情を注ぐのが感動的でした。 それぞれのシーンがとても綺麗な背景や、シチュエーションだったところがこの映画の良いところでした。 深津絵里さんも役にピッタリでした。 星4つにした理由は、ルート数学教師として生徒に語るシーンが少し多かったと思ったからです。数学の授業でストーリーを話すという状況は良かったですが、最初と最後だけで良かったと思いました。 劇的な展開があるわけではありませんが全体的な雰囲気がとても良く、観終わった後は、いい映画だな、と思える作品です。
キャストがハマってた。未亡人とのエピソードを直接的にしすぎてたのが...
キャストがハマってた。未亡人とのエピソードを直接的にしすぎてたのが残念。映画はしかたないか。 ルートが数学教師になってる設定はうまかった。 記憶を持ち続け、時間の流れを意識するのはのは人間だけなんだろうか。もしかすると博士の方が正常なんじゃないかなあ、とか思う。
音が無いという概念ではない静けさ
たまたま聴いた朗読CDのクオリティに惹かれ、本屋で小説を読み更け、そういえば寺尾聰がやっていたなと思い鑑賞。 原作とは少し違う内容もあったけれど、キャスト陣が原作のイメージに全くもって忠実であって、元々そこに居たかのように振舞っているため相乗効果で素晴らしいものになっているんだと思う。
スッキリしてるのに、思い出に残る!
すごく優しい、素敵な作品(*´∇`*) スッキリしててしつこく無く、 どこまでも温かくて、あっという間に好きになっちゃいました! みんな優しくて、数学は素敵で。 √ルートが好きになりました! おすすめ!
キャストがハマってた。未亡人とのエピソードを直接的にしすぎてたのが...
キャストがハマってた。未亡人とのエピソードを直接的にしすぎてたのが残念。映画はしかたないか。 ルートが数学教師になってる設定はうまかった。 記憶を持ち続け、時間の流れを意識するのはのは人間だけなんだろうか。もしかすると博士の方が正常なんじゃないかなあ、とか思う。
今。
80分しか記憶がもたない、数字を愛する博士のお話。 「そうか!君には10歳の息子がいるのか!」日々繰り返される会話 同じ質問に何度だって答える家政婦親子がとてもあったかい。 少し退屈な内容ですが 数字の魅力と、人のあたたかさ、 そして、過去ではなく「今」がたくさん詰まってます。 目に見えない世界が 目に見える世界を支えている いい作品です。
数学ウンチクは面白いけど
期待してみたけど眠かった… 数学のうんちくは面白かった!友愛数とか初めて知ったし。 たった3つしか発見されてないとかワクワクする。 「数式は美しい」これは初めての数学の授業で、先生にぜひ教えて欲しい。 ただドラマとしては山やオチがないというか…ラストもよくわからなかった。
博士良い人
博士がとっても良い人で、なんで家政婦が何人も代わってしまったのかわからない。 大好きな数学で人とコミュニケーションをとり、人を励ますときも数学をつかう。それが上手いこと飽きない良い加減だった。 ルートは良い子 お母さんはちょっと…幼い?かな。 あと、他の映画にも共通だが、教室の笑いがわざとらし過ぎて気持ち悪い。はきはきし過ぎているおとぼけ回答、どのボケに対しても同じ大きさの笑い声。とっても気持ち悪かった。
数学に興味を持ってもらうための映画
もしくは学生じゃないと楽しめない類の映画 物語の中核を貫いているのが数学的なテーマなので 数学見ただけでアレルギーなんて人は絶対に楽しめない ストーリーとしてはあまり面白く無い 前向性健忘症の教授と家政婦親子の交流を描いた作品 昼ドラみたいな展開もあるが、正直年齢層に合わないような気がする
数字をもって数字で表せないものを描く
数学や数字を用いて「大切なもの、目に見えない真実は心の中にこそある」という数字ではあらわせないようなテーマを語るのは面白いと思ったけど、いまいち博士の記憶障害ゆえの苦悩があまり描かれていなかったような気が。中盤はなんか普通に人づきあいしていて、本当に記憶が保てない人なのか?と疑問に思ったり。
数学は苦手です
ところどころ 大人になり教師になった√(ルート)吉岡秀隆の語り手調で進みます 博士の愛した数式が、子供たちに伝わっていきます もう少し、暗く、難しい内容だと思っていましたが、 そんなに暗い感じではありませんでした。 毎回、同じ挨拶から始まる一日はちょっとユーモラスでさえあります 交通事故の後遺症で学者さんは80分しか記憶が 持たないということがなけらば、 数学好きのちょっと変わった学者と 学者と気の会ったちょっと変わった家政婦さんとのお話というだけですね 過度の期待に応じるほどの感動はないかもしれませんが、あったかな感じを持つ映画です
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