七人の侍のレビュー・感想・評価
全132件中、61~80件目を表示
・観てる間ずっとあの村にいる人たちと同じ気持ちになってた。終わった...
・観てる間ずっとあの村にいる人たちと同じ気持ちになってた。終わった今は気が抜けてる ・女性陣が戦うシーンは胸がギューっとなる ・言うだけのことあっていざとなると率先して立ち向かうリーダーはさすが ・菊千代〜!
熱と量が。
すでに鑑賞済みで、レビューしていないが「あきらかに星5」という圧倒的な映画、というのが個人的にいくつかあるわけだが、そのなかでも一段上、最上位に位置したい作品。 解説、他に詳しい方たくさんいるので、はぶきます。 映画を見始めた頃、日本映画の巨匠の代表作くらいの認識しかなくて、とはいえ古い映画だし過大評価もあるんじゃないか、と思ってスルーしていた。経験上、名作と言われて見てみたら、やっぱり古く、時代の経過とともに劣化とまでは言わず、どこかに見劣りを感じる事が多かったからだ。 で、見て。すごいな、と。びっくりしたのをおぼえている。圧倒的。熱と量が。情熱っていってもいいのかもしれないが、映画全体が沸き上がっている感じ。 しかし作品性云々より、なによりエンターテイメントとして楽しいのがすごい。そういうことなんだろうな、と。名作を作るぞ、ということではなく、みんなを楽しませよう、を徹底的にやると行き着くところがここだったという。 濃い三船さんのビジュアルも格好良すぎ。 日本映画の枠ではなく、映画史全体で考えてもこれだけの作品って両手(片手?)で数えれるくらい、と今のところ思っています。
リバイバルで観賞したが
モノクロ映画を映画館で観たのは初めてで冒頭の野伏り集団が村を確認するシーンが暗くて見えない…と驚いたが、目が慣れると同時に物語に引き込まれた。
野伏りによる圧倒的な略奪に怯える百姓たちが侍を雇って野伏りを「つっころすだ!」と生きる選択をする所から始まるが
「飯食わせるから、野伏りと戦ってくれ」と無謀なお願いをしに行くとたちまち、百姓も心折れ始める…。ようやく官兵衛に出逢えるが要らぬ心配を始める百姓たち、村長の「首が無くなるのに髭の心配をするやつがあるか?」と(笑)
端々にユーモアも含めて楽しめるこの作品に名作の風格を感じずにはいられない。
多士済々の七人の侍が村人たちと反発し交わりを繰り返していく件は丁寧で分かりやすく、野伏りに怯えながらも強かな百姓とそれを複雑な気持ちで見る侍たちと言う構図、笑うときは笑い、泣くときは泣く百姓の気持ちの表現には時代を感じるものの、生命力を感じる。
侍と百姓のあり方を生々しく、風刺も込めて描かれていて痛快な時代劇でありながらなるほどと納得するところもあり、この作品が単なるチャンバラ時代劇とは一線を画している。
当時の鑑賞で驚いたのはフィルム自体に休憩と文字が出て、文字通り休憩になる事で、何分休憩があるのか分からなかった事だった(笑)
傑作!
50年以上も前の映画とは思えない、本当に迫力のある見応えのある映画。 志村喬が本当渋い。 三船敏郎がはしゃぎまわって暴れまわって 愛されキャラで好き。 最後の決戦のシーンで雨に迫力を持たせるために墨汁を降らせた話は有名。 永遠に色褪せない、日本映画の傑作。
久々に観たが映画の長さなど全く感じさせない。全ての登場人物の性格設...
久々に観たが映画の長さなど全く感じさせない。全ての登場人物の性格設定が細やか、世界の黒澤と謳われるのも頷ける傑作。念願の映画館での初鑑賞、モノクロだからこその煌めきが大スクリーンでより美しく映える。何度観ても素晴らしい映画。
侍たちよ、永遠なれ
第15回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞作。
レーザーディスクで鑑賞。
名匠・黒澤明監督の代表作であり、日本が世界に誇る傑作映画のひとつであり、誰もが称える問答無用の時代劇大作。
あらゆる称賛の言葉を並べても足りないくらいのマスターピース。一言では表せないたくさんの魅力が詰まった映画だ。
3時間27分があっと言う間に感じられるストーリーテリング。マルチカメラ方式を邦画で初採用した、映画史に残る雨中の戦闘。侍と百姓たちの織り成す、濃密なドラマ。…
どこを切り取ってもエンターテインメントの最高峰で、圧倒的なダイナミックさを誇る映画文化の金字塔だな、と…。その面白さは全く色褪せず、きっと永遠不変であろう。
侍たちのキャラクターを紹介する冒頭。百姓たちを調練し準備をする中盤。野武士との激戦が繰り広げられる終盤。…
それぞれのパートが時間的に均等に描かれており、終盤へ向けての盛り上がりは筆舌に尽くし難い高揚感がある。
初鑑賞時からしばらくは個性的なキャラやアクションに夢中だったが、回数を経ると勘兵衛のセリフ―「勝ったのはあの百姓たちだ。我々ではない」が沁みるようになった。
普段は卑屈に見えても、その実したたかに毎日を生きている百姓たちの姿には、現代に生きる私たちにも、ハンパない熱量で語り掛けて来るものがあるように感じたからだ。
特筆すべきは、「東京物語」や「ゴジラ」、そして本作と、世界中から名作・傑作と称される映画が同じ時期(1953年~1954年)に製作・公開されていたこと。
当時の日本の映画産業の勢いを感じると共に、名匠たちの果敢な映画表現への挑戦が最も花開いていた時期なのではないだろうか。まさにゴールデン・エイジである。
これらの作品が今尚日本のみならず、世界の映画監督たちに影響を与えているのは本当にすごい。世界中から愛される作品を持つ国に生まれたことを心の底から誇りに思う。
[余談]
初めて本作を観たのは近所の図書館にあったレーザーディスクでだった。当時大学受験を控えた夏休みで、近くの公立図書館の、エアコンが効いた自習室で勉強していた私は、ちょっと疲れたので気分転換に何か映画でも観ようかなと思い、タイトルを知っていると云う理由だけで本作に手を出したのであったが、それはいい意味で大きな間違いだった。
面白過ぎたために、勉強そっちのけでイッキ観してしまったのだから。昼から観始めて気づけば夕方。本作の魅力にどハマりし、DVDを購入して繰り返し観るようになった。
何度観ても飽きない。むしろどんどん魅力が増して面白くなって来る。それが名作の証しであるように思えた。
それまでの私の映画鑑賞傾向は、ゴジラ・シリーズをはじめとした特撮映画やハリウッドのアクション大作ばかり。
名画と呼ばれる作品は観たことは無かった。古臭いし、面白くないだろうと勝手に決めつけていたのだ。
ところが本作を観たことで、今の映画に負けない迫力や魅力的な登場人物に魅了されて開眼。今まで避けていたことを深く後悔し、未見のものは新作と一緒と云うことを痛感した。
それ以来、今尚語り継がれている名作を片っ端から鑑賞し、好きな映画のジャンルの幅が広がるきっかけとなった。
東宝特撮映画でお馴染みの俳優が出演していることも、本作に親しみを覚えた理由のひとつかもしれないと思う。ゴジラ・ファンには黒澤映画を好きな人が多いらしい。
[追記(2018/07/14)]
4Kデジタルリマスター版を鑑賞して。
初のスクリーン鑑賞。感無量だった。
観客の年齢層高そうだなと思っていたが、私と同年代くらいの人もちらほらいたし、それより下の高校生もいたことに驚いた。幅広い年齢層に魅力が波及する。名作の証だなぁ…
驚いたのは、映像も音声もすこぶる鮮明だったこと。DVDで観る際は字幕が欠かせなかったが、セリフがとても聞き取り易かった。是非ともUHDブルーレイで発売して欲しい。
映画館ならではの迫力があって、本作のダイナミックな世界に引き込まれた。何度も観ているのだが、初めて真の「七人の侍」を観たような心地がして、幸せな体験であった。
[以降の鑑賞記録]
2012/? ?/? ?:DVD
2013/? ?/? ?:DVD
2018/07/14:TOHOシネマズ西宮OS(午前十時の映画祭9,4K)
2019/07/22:DVD(ディスク1)
2019/07/23:DVD(ディスク2)
2020/02/08:TOHOシネマズなんば(午前十時の映画祭10,4K)
2024/10/29:Ultra HD Blu-ray
※修正(2024/10/29)
魂がこもった色褪せない作品。
今の映画と比べて、場面の沈黙や展開のスピードや余韻が長くゆっくりみれました。 百姓の生活、町の人々雰囲気などよく描かれていて展開のゆっくりさも含めて時代を感じられます。 ただ特別何が面白かったかは上手く言い表せませんがよかったです。
映画は映画館で見てこそ
内容については省略。 大昔にレンタルビデオで見ているから内容は知っているはずなのに、今回「午前十時の映画祭」で初めてスクリーンで見ることができて、大興奮の3時間20分の末、ラストシーンには立ち上がれなくなるほどの衝撃を受けた。 あのラストシーンこそ、映画館の大スクリーンで見なくては意味がない。映画は映画館で見なくては見たことにはならないのだ。 残念なのは大昔の映画ゆえ台詞が聞き取りづらいこと。日本語字幕上映とかないものだろうか。
弱い者のために命をかける七人のヒーロー
面白かったなぁ 何回も観てるんだけど、何度見ても面白い 野武士に襲われ食糧を奪われてしまう村が、野武士から村を守ってもらうために、七人の侍を雇う なんと、200分(3時間20分)もある長編にもかかわらず 飽きることなく最後まで楽しめるエンターテイメント作品 初めは、自分たちを貧しい百姓だと言っていた村人たち 自分たちは戦えないから 「お侍さん、助けてください」 と言って土下座するような後ろ向きな人たちだった しかし、そのうち、彼らは、戦乱の世に対応出来ず、武器を捨てて落ち武者になった人たちであり、 そこは、彼らが暮らす村だということがわかってくる つまり、彼らはその時代の落ちこぼれたちで、 そんな落ちこぼれたちが、七人の侍たちと共に戦ううちに目覚め そのうち、自分たちの力で、平和な村を守るべく立ち上がっていくようになる この映画は、かつて挫折した落ちこぼれたちが奮起して立ち上がったり、 強者(武士)が弱者(百姓)を見下す差別や偏見が蔓延する不条理な社会といった普遍的なテーマを描きながらも 最初から最後まで人を楽しませるエンターテイメントになっていて そこが、世界中の人々の心を惹きつける理由である また、貧しい百姓たちのために、自ら盾となり弱き者たちを救う侍たは、真のヒーローである その勧善懲悪も、世界中の人から愛される理由の一つだろう 特に、常に冷静で、武士としても人としても超一流な志村喬がかっこよかった 本当に毎回思うけど、この映画な志村喬は痺れるほどにカッコいい 三船敏郎演じる菊千代は、破天荒な三枚目で、面白かった シリアスで暗くなってしまうような場面も菊千代のおかげで、笑える楽しいシーンになった これは、日本が世界に誇る名作だと思う DVDで観るよりスクリーンで観た方が迫力満点で楽しめるので 定期的に映画館でリバイバル上映して欲しい
字幕が欲しかった
高校生の時にリバイバル上映があり、つれらと観に行った。 兎に角、画面から伝わる迫力がハンパなかった! 志村喬も良かったし、宮口精二もかっこよかった。親父が寅さん好きだったので二人とも寅さんで観てたけどほんとに渋い俳優さんだと思った。 スピルバーグやルーカスがリスペクトしてるのも解る気がした。 ひとつ残念だったのは三船敏郎のセリフが聞き取りずらく何言ってるか解らなかった。 でも映画館で観れてとても良かった。
人類の文化遺産です
物凄い映画という表現では足りません 星が5つでは足らない、10個でも100個つけても足らないのです 何度観ていても感動し、新しい発見があります そして日本人だけが分かる作品でなく、国際的な普遍性を持っているのです 人類の文化遺産です
決して色褪せない傑作エンタメ時代劇
傑作として語り継がれるだけはある王道ハイクオリティのエンタメ時代劇。黒澤明という名前に身構えて、芸術的作品として接する必要などどこにもない。純然たる娯楽映画である。 「村人とか何言ってるか全然聞き取れないし、コレ3時間もあるのかよ…」と最初思ったのが気が付くと作品に引き込まれていて、あっという間に終わってしまった。見事。 とにかく舌を巻いたのは美術設定だ。最近の、お化粧バッチリでてかてかした肌の美男美女が、クリーニングかけたばっかりみたいなてらてらの衣装で出てくる凡百の時代劇とは全く違う。衣装の汚れや破れ、農民たちが泊まった簡易宿泊所のようなものや、貧しい農村の景色、蛮族の集落といった具合の野武士の拠点など、その服装・背景・静物どれもが、紛れもなく現代ではない戦国時代の世界観を雄弁に語っている。ゆえにぐいぐい作品世界に引き込まれていくのだ。一方で、キャラクター毎にしっかり個性の立ったデザインがなされている点も流石である。 また、クドいお約束演出がほぼなかったところにも非常に好感を覚えた。古い傑作作品ならば、いわゆる“お約束”的な展開にまみれた退屈なシナリオだろうと予想していたのだが、現代の時代劇とは全く違ったものだった。 特に象徴的な要素として、各キャラクターの死に様がものすごくアッサリしている点が挙げられる。致命傷を負ってから、仲間の手の内で長々とした綺麗に推敲されたような遺言を並べ、都合よくガクっと死ぬようなシーンは無かった。魅力的なキャラクターも乱戦の中であっさりと死んでしまう。敵の雑魚武士とまったく同じように。戦闘において命が平等に扱われているのだ。それに、長々とクサい最期の台詞を語らせなくても、彼らの死は十二分に悲しいし、その死の際に何を思ったのかついつい思いを馳せてしまうように出来ている。三船敏郎の死に様も、そもそも最期でしっかり死なせたのも、エンディングの寂寥感を強くしていて素晴らしかった。並の監督ならば、きっと生かすか、大立ち回りの末に派手に散らせていたに違いない。 すると、この作品は「エンタメ性がなく歴史考証やリアリティにヘンに拘った、玄人映画好き向けのアート作品」なのか?といと全くもって違う。紛れもなく娯楽映画であり、エンターテインメントなのだ。 確かに先にも言ったように、キャラクターのくだらない今際の際のシーンなどないし、侍や農民がクサい台詞を長々と並べる演説をぶちかまして一致団結するようなわかりやすいシーンもない。恋愛の描写はあるが、それが不可思議な力を持っていたり、美談として描かれているわけでもない。カッコいいキャラクターが無双するシーンもほとんどない。 にも関わらず、しっかり本作は、徹頭徹尾、努力と気合とバトルと勝利に彩られた、少年漫画的な文脈をもったエンターテインメントとして完成しているのだ。先に挙げたような陳腐化した要素を「エンタメだから」と言い訳しながら盛り込む昨今のコンテンツは見習うべきである。 農民の、弱さ、愚かさ、卑屈さ、意地汚さ、卑怯さが如何なく描かれていて、かつ決してそれらを否定していない。ゆえに彼らの必死さや決死の努力を応援したくなるのだ。平凡な映画のように、農民どもを啓蒙し、誇り高い戦士に仕立てあげたりはしないのだ。 三船敏郎のキャラクターは非常に魅力的なのだが、それでもちょっと他のキャラより明らかに露出が多すぎて、かつキチガイじみた絶叫やわけのわからない言動が目にあまり、中盤はちょっとウザったかった。露出の少ないキャラクターに時間をもうちょい割いてくれてもよかったのでは。 敵が突撃だけを繰り返すゲームのNPCみたいなアホでよかったね。まぁ引くに引けないのだろうけど…。 白黒画面の中で真っ白に光り輝く白飯が本当に美味しそう。侍たちの命を雇う対価であり、百姓たちが決して口にできない宝のようなものであることが序盤でもしっかり説明されているからか、これまでみたどのコンテンツよりも美味しそうなお茶碗飯であり、握り飯だった。 久蔵マジかっけえ。剣の達人の浪人。でもアッサリ死ぬ。本当にアッサリ死ぬ。でもそれが良い。 殺陣も抜群の個性と魅力があり、斥候の野武士を斬り殺したシーンが一番印象に残った。花をいじりながらぼんやりと待ち、野武士の前に立ちふさがるや否や、一瞬の動揺の後に刀を抜こうとする野武士を斬り、逃げようとする人間を追いかけて背中を斬るという“生々しい達人の動き”の凄みが素晴らしい。必殺剣を振るうそれとは違う、謎の説得力のある達人感がある。 種子島最強説。恐るべき命中精度。
映画の頂点。黒沢映画の最高傑作。
2016年「The Magnificent seven」、1960年「荒野の七人」のオリジナルである「七人の侍」を観た。 映画館で2度見ているので、これで3回目。 以前、「市民ケーン」を見た時、映画作品の寿命は100年持たないのではないかと書いたが、そうではない作品もあることを思い知らされた。 その後に作られたリメイク作品に比べても、段違いの重厚さ、迫力、完成度。 「The Magnificent seven」を★★★★ 1960年の「荒野の七人」を★★★★★ という評価にしてみたけれども、ご本尊のこの作品は★★★★★★★★★★ぐらい凄い。 個性ある7人のキャラクターの描き分け以外にも、馬子、農民の妻のエピソードなど、物語が重層的に配置され、汲めども尽きない泉のようだ。 日本映画の頂点という言葉は嘘偽りがない。 映画ファン必見の映画とは、こういう映画のことをいうんですね。
用心棒、椿三十郎に続いて黒澤映画鑑賞。 決戦シーンは、雨、馬と迫力...
用心棒、椿三十郎に続いて黒澤映画鑑賞。 決戦シーンは、雨、馬と迫力がありました。 三船敏郎が、ひょうきんなんだけど相変わらずかっこいいんだなー
神格化されすぎ!!
台詞が聞き取り辛いのは古いので仕方ないですが、3時間半は長すぎるし和んでいるシーンも多く、誰も攻め込んでこないしそこら中で民衆が死んでいるわけではないので差し迫った感じがなく、あまり緊張感がないです。終盤もただバタバタしており入り込めませんでした。女が髪を洗っているシーンは妙にエロく撮れていました。
全132件中、61~80件目を表示