「リバイバルで観賞したが」七人の侍 うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
リバイバルで観賞したが
モノクロ映画を映画館で観たのは初めてで冒頭の野伏り集団が村を確認するシーンが暗くて見えない…と驚いたが、目が慣れると同時に物語に引き込まれた。
野伏りによる圧倒的な略奪に怯える百姓たちが侍を雇って野伏りを「つっころすだ!」と生きる選択をする所から始まるが
「飯食わせるから、野伏りと戦ってくれ」と無謀なお願いをしに行くとたちまち、百姓も心折れ始める…。ようやく官兵衛に出逢えるが要らぬ心配を始める百姓たち、村長の「首が無くなるのに髭の心配をするやつがあるか?」と(笑)
端々にユーモアも含めて楽しめるこの作品に名作の風格を感じずにはいられない。
多士済々の七人の侍が村人たちと反発し交わりを繰り返していく件は丁寧で分かりやすく、野伏りに怯えながらも強かな百姓とそれを複雑な気持ちで見る侍たちと言う構図、笑うときは笑い、泣くときは泣く百姓の気持ちの表現には時代を感じるものの、生命力を感じる。
侍と百姓のあり方を生々しく、風刺も込めて描かれていて痛快な時代劇でありながらなるほどと納得するところもあり、この作品が単なるチャンバラ時代劇とは一線を画している。
当時の鑑賞で驚いたのはフィルム自体に休憩と文字が出て、文字通り休憩になる事で、何分休憩があるのか分からなかった事だった(笑)
うにたんサン、フォローありがとうございます🙇…私もアート映画、嫌いと言うか苦手です😅
…で、本作も父に連れて行ってもらいました。テレビで「荒野の七人」見てマックイーンにきゃあきゃあ言う私を…本作を知る父は、何回目かのリバイバルに連れて行きました。現在のTOHO シネマズ梅田が、北野劇場+梅田スカラ座だった頃です。途中休憩入る映画初めてで…でも寝たりしなかったなぁ~本作もいずれレビューしたいです。