劇場公開日 2023年11月23日

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「少女から大人の階段を登る女性と登れない女性」ゴーストワールド ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0少女から大人の階段を登る女性と登れない女性

2024年1月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ソーラ・バーチ演じる主人公のイーニドとスカーレット・ヨハンソン演じるレベッカの
高校時代からの友情が、高校を卒業することで、だんだんと心が離れていってしまうのが
実にせつない。

イーニドもレベッカも人をくったような態度でトガった生き方をしていたけれど、
レベッカはカフェへの就職を機に、だんだんと社会と折り合いをつけながら生きていくようになった
一方で、イーニドはまわりにも素直になれないし、自分の率直な思いを出せないで、自分がよくわからない
という状態から抜け出せないんですね。イーニドの心の機微というか葛藤というか、実に苦しいのが
よくわかります。

ラストはイーニドが自分の居場所を探しに行くということなんだろうと私は解釈しましたが、
本人にとってはベストな選択だったと思います。

それから、ふたりのファッションが見どころでもありますね。
特にイーニドのファッションは毎シーン変化していて、すごくカワイイです。

実に深い作品でした。ファッション的な要素が大きいのかなと思っていたら
全然そうではなかったです。
彼女たちと同年代(10代後半から20代前半の)の女子に是非鑑賞いただきたいですね。
人生の道標にもなりそうな気がします。

ひでちゃぴん