「幽霊街」ゴーストワールド ゆか暖房さんの映画レビュー(感想・評価)
幽霊街
高校を卒業した女の子が自分の進路を見つけられない話。そんな2人の瑞々しい青春映画、かと思ってましたが瑞々しいというよりはものすごく斜めに世界を見ている女の子たちの話で、一方は斜めの傾きが真っ直ぐになっていき、もう一方は永遠に斜めのまま。斜めに立ち続けることしかできないのだけど、世間はそれを許してくれなくて、結局は彷徨うしかなくなるという、なんか本当に哀しく切ない気持ちになってしまいました。
なのでスッキリしないけどめちゃくちゃ印象に残るラストシーンでした。社会の被害者にも加害者にもなり得る思春期特有の感情が、絶妙な距離感で映像化されていると思います。
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