「どうも初見だったようで」ゴーストワールド asaさんの映画レビュー(感想・評価)
どうも初見だったようで
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主人公イーニドのもがきっぷりが面白かった。
オシャレだけど終始どことなくばらばらなファッションセンス
髪を染めたり戻したり、無二の親友(だったはず)もいつの間にか距離ができる
シーモアへの同情か尊敬か恋慕か、ゆらいで定まらない感情
無軌道で周囲を冷めて見ていそうだが内情は七転八倒しているような主人公。
そんな彼女がどんどん孤立していくところが秀逸。
周囲を掻き回しながら自分を見つけようとするイーニドになんだか共感できる。
よくいわれるような自分探し? ってやつに自分もみに覚えはある。
ちゃらけていて冷めたように見える彼女にポイントで現れる赤が印象的で、
そこにそこはかとない熱情が垣間見れる。
自分から出店したはずのガレージセールで何一つ売ろうとしなかったイーニドが
ラストはカバン一つ、赤をまとって街を脱出する。
っていうか、あの足取からして何かが定まりやっと入り口に辿り着いた姿に見えた。
─求めよさらば与えられん。
だから「鈍行」か「特急」かは知らないが、何かを求める者だけに与えられる「バス」、
とゆー解釈に勝手にしとく
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