「本当に大切な人は、居なくなってわかるものなのかもしれません。」シザーハンズ minoo-kamuroさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に大切な人は、居なくなってわかるものなのかもしれません。
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山奥に孤独に暮らす、ある発明家の手によって生み出された
人造人間がいました。名前はエドワード。
しかし発明家は、エドワードを未完成のままこの世を去ってしまった。
エドワードは、両手がハサミのまま、一人残されることになる。
そんなある日、エドワードの住む城に、一人の訪問者がありました。
化粧品を売りに来たペグです。彼女は、彼を家に連れて帰ることに。
は植木を綺麗に整えたり、ペットの毛を刈ったりと、大活躍のエドワードは、
やがて街の人気者になってゆく。
そしてエドワードは、ペグの娘キムに恋をする。しかし人間社会の
辛く悲しい現実が彼を待ち受けている。
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今では世界的スターになった、
ジョニーデップが主演の映画。
不器用ながらも、
人間の生活になじもうとするエドワード。
徐々に人気者にはなっていくが、
やがて敬遠されるようになっていきます。
エドワードのためを思って、
ペグは人間の世界に彼を連れてきましたが、
それがエドワードを不幸にするのは、
なんとも辛い話。
しかしながら、
キムにとってエドワードが永遠に忘れられない存在になることは、
エドワードにとって思ってもみなかったことかもしれません。
最初と最後の
ある物が街に降るシーンが、
なんとも言えないこの映画の描写の一つであります。
描写や雰囲気は、
「チャーリーとチョコレート工場」
「アリス・イン・ワンダーランド」に通じます。
それもそのはずです。
同じティム・バートン監督の作品ですから。
派手なアクションなど一切ない映画ですが、
ずっと忘れられない映画です。