「オラオラ系の生真面目な部分」ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン Ezy Ryderさんの映画レビュー(感想・評価)
オラオラ系の生真面目な部分
と、ラップによる「荒れたストリートと、貧困からの脱出」がテーマ。ある意味、『8マイル』の「二匹目のドジョウ」。実話ベースなんやろうけど、一方で、何か「リアルな部分がスポイルされてる」みたいなんも感じたかな。
50セントの半生をベースにした作品なので、ある程度、筋の組み立てに必然性はあるし、ラストを除けば、そう無茶苦茶なストーリーではないけど、全編通して「50セントが"紳士的過ぎ"かな」的印象。実際には、もっと「放送禁止用語」とかも言ってたやろうし。
ギャングスタ・ラップも「露悪趣味」をやり過ぎると、かえってリアルじゃなくなって、「フィクション」になるけど、この映画は逆に、50セントの「尖ってる部分」が、大分マイルド化されてて、代わりに「真面目な部分ばかりが強調されてる」感。ので、この辺り若干、リアルじゃない感じがした。
後、個人的には、ミックス・テープを捌いて、レーベル契約を結ぶシーンや、ドレーとかが登場するシーンも、描いて欲しかったかな、と。
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