「スタートレック・パロディ」ギャラクシー・クエスト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
スタートレック・パロディ
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どういう訳かスタートレックに嵌った宇宙人がいて紛争解決をカーク船長に頼もうという錯覚を抱くとしたら・・、これをネタにパロディ映画に仕立ててしまった。
役柄のイメージが固定化することはよくあり役者の嫌う所でもあろう、そんな本音とフィクションが交錯してどうなることかと思いきや、かってのエピソードをヒントに危機を乗り越え、オタク青年の助けを借りながら無事地球に帰還となりました。
やる気が見えず愚痴ばかりこぼしている俳優陣には夢を壊しているようで引きますが戦闘モードに入ってからは嘘の様に大活躍。マニア垂涎のオマージュ、パロディ満載、シガニー・ウィバーの「なんでいつもダクトなのよ!」には笑える。
スターウォーズよりは寓話よりのヘンテコ宇宙人、サーミアン星人も古典的なタコ型(というよりタコそのもの)、技術主任チェンはラリアリ(ミッシー・パイル)と恋におちるが正体が分かったらと心配になる、このエピソードはスピルバーグのTV番組シークエストでデビューしたミッシーをドリームワークス・スタジオに来たスピルバーグが見て助言したらしい。
SFの人気俳優でいながらSFに否定的な俳優たちがSFもどきの現実と称するSF映画で活躍するという多重構造、実にシニカルな設定、マニア的考証はともかく、そもそもフィクションと現実が区別できないで文明が高度化できるものなのか素朴な疑問が残りますがB級パロディに陥りがちなプロットを上手に仕上げました。
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